■光の空中遊覧ネット動画に

　名古屋学芸大（日進市）の学生が、長久手町の電飾事業と特別列車「リニモｄｅイルミトレイン」をＰＲする映像を完成させた。インターネット上の動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。　（松本浩司）

　手掛けたのは、ともにメディア造形学部で映像制作を学ぶ４年の岡本偉武さん（２１）＝同町＝と板橋清信さん（２２）＝一宮市。

　「はなみずき通駅」近くの飲食店でアルバイトをしている岡本さん。沿線を紹介するフリーペーパーの取材で９月に来店した南山大（瀬戸市）の学生に触発され、ボランティアを志願。町役場に出向き、得意分野で一役買うことになった。

■特別車など８分

　１０月から５回にわたり、特別列車の内覧会や営業運転などを撮影した。８分間の映像に、照明を落とした車内の電飾や生演奏の様子のほか、トヨタ博物館のイルミネーションや愛・地球博記念公園でライトアップされた大観覧車を収めた。

　列車内の狭さやブレーキ時の揺れ、窓ガラスの写り込みなどに苦労しながらも、カメラを左右に振って電飾を見やすく工夫。高架上からの車窓で“空中遊覧”の気分が味わえる。

　岡本さんは「いろんな大学が参加することに意義があるので、もっと広がってほしい」、板橋さんは「学園祭のような感じで盛り上がれる。プロと違って、学生はコストがかからない」と笑った。

（2009年12月11日　中日新聞朝刊なごや東版より）