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中日新聞掲載の大学記事

2009.11.30

名城大“甲子園”ならず

 ここ一番で、いつも通りのプレーができなかった。名城大は試合開始直後、自陣から素早いパスを主体に一気に攻めて、タッチダウン目前に。下馬評で上回る関大を最初の攻撃で慌てさせたが、あと一歩でミスが出た。

■トップとの差痛感

 絶好機で選手の入れ替えに時間がかかり「タイムアウトを取りたかったが、時間がなくて焦った」とQB古川。フォーメーションが伝わらないままプレーに入り、ボールを手渡すはずのRB酒井が敵のブロックに向かってしまいファンブル。攻撃権が移ると、95ヤードの独走を許して先制された。それからは得意のランが封じられ、守備も多彩な攻めに対応できずに点差が開いた。

 酒井が「自分は互角に戦えたが、チーム全体の理解力、速さが違った」と言えば、DL鈴木主将も「当たりは負けていないけれど、点は取られてしまう」。個人の力は通用しても、戦力の厚さ、完成度では及ばなかった。

 「やってきたことは間違っていない」。槙野監督は強気に振り返った。全国トップレベルとの差がはっきり見えた初めての大学選手権。「実戦から学ぶことは大きい。もう頭の中では来年を考えています」 (海老名徳馬)

(2009年11月30日 中日新聞朝刊23面より)
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