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中日新聞掲載の大学記事

2009.11.25

元気よく片手を引いて洗濯板の運動〜懐かし動作『昭和たいそう』

■名芸大の堀場さん認知症予防に考案 北名古屋の企画展で展示

 名古屋芸術大デザイン学部3年の堀場つかささん(20)=稲沢市七ツ寺町=が、昭和時代を懐かしみながら体を動かせる「昭和たいそう」を考案した。ぞうきんがけや洗濯板でごしごし洗う動きなど、忘れられつつある動作を体操に取り入れ、子どもからお年寄りまで楽しめそうだ。(出口有紀)

 北名古屋市熊之庄の市歴史民俗資料館で、市が認知症予防に向けて推進する療法「回想法」などをテーマに、名古屋芸術大3年生が手掛けた作品を集めた企画展「レトロ・回想をデザインする」を開催中で、堀場さんの体操も展示作品の1つ。

 3分半の体操に、懐かしのリズムに合わせて「ちゃんばら」など8つの動作を取り入れた。「ぞうきんがけ」はふき掃除をするしぐさで体を左右に曲げ、「竹とんぼ」では竹とんぼになりきって腕を開いて左右に振る。

 腕の前で合わせた手のひらを頭上まで思いっきり伸ばす「東京タワー」や、全身を上方へしっかり伸ばす「高度経済成長」も。

 「ゆっくりした動作から入り、後半になるにつれ、大きな動きを入れた」と堀場さん。会場では動きを紹介するパネルのほか、堀場さん自身が実演するDVDも上映中で「市民に広めていけたら」と、同資料館もPRしている。企画展は来年1月末まで。(問)同資料館=電0568(25)3600

(写真)体操の手順を示したパネルを手に「お年寄りと若い人に一緒に楽しんでもらえれば」と話す堀場さん=北名古屋市熊之庄の市歴史民俗資料館で

(2009年11月25日 中日新聞朝刊16面より)
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