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中日新聞掲載の大学記事

2017.06.28

選手向け食事管理アプリ開発 至学館大が資金募る

 レスリング女子の五輪メダリストら多くのスポーツ選手を輩出する至学館大(大府市)のスポーツ栄養サポートチーム(SNST)が、学外の選手向け食事トレーニングアプリ「フードコーチ」を開発している。27日、インターネットを活用したクラウドファンディング(CF)で資金調達の呼び掛けを始めた。

 SNSTは、至学館大栄養科学科の教職員と学生80人以上がスタッフ。学内外のスポーツ選手500人以上の食事管理にあたっている。

 これまでにSNSTが培った栄養管理のノウハウをさらに学外の選手に広げようと、選手の食事や健康管理を担うアプリを開発することに。昨年に民間企業と共同で着手した。

 アプリは、人工知能(AI)を活用。毎日の食事、体重、トレーニング量などの情報を入力するとAIが総合的に評価し、栄養の過不足などを点数やグラフで伝える。

 アプリは、AIによる基礎的な評価を得る場合は無料。AIによる食事メニューや体調管理についての詳細な助言を得る場合は有料となる。

 アプリ利用者は、学外の中学生以上の選手を想定。世界大会を狙うトップ選手だけでなく、学校の運動部や、アマチュアの愛好家にも役立つという。来年2月から本格利用できるようにする。

 CFで資金協力した人は、アプリ利用で優遇される。資金協力には、3800〜10万円の9コースを用意。金額に応じて、有料アプリを一定期間、無料で利用できたり、ネット回線経由でSNSTのスタッフから個別に助言を得たりできる。

 至学館大であった記者会見で吉田沙保里副学長は「学生時代は食が細く苦労し、しっかりした食事を心掛けて世界で戦える体になった。アプリで選手も良いパフォーマンスが発揮できると思う」と語った。詳細はCF「Makuake(まくあけ)」のホームページで。「食トレAIアプリ makuake」で検索する。

(石井宏昌)

(2017年6月28日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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