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中日新聞掲載の大学記事

2017.06.19

もりもり食べて筋肉を増やして 津で栄養学講演会

 藤田保健衛生大(愛知県豊明市)医学部の東口高志教授が18日、「いきいきと生き、幸せに逝くために・地域で生ききるための栄養学」をテーマに津市で講演し、「元気よく、もりもり食事をして」と呼び掛けた。

 患者の栄養管理研究でも知られる東口さんは、筋肉量の多い人ほど長生きしやすい、とのデータを紹介。「高齢になると、過剰なホルモン分泌や神経疾患、がんなどで筋肉量が減りがち。エネルギー量が多く、高タンパクな食事をしっかりとって」と助言した。

 日本人の高齢者には痩せすぎている人が多く、がんなどで入院しても合併症のリスクが高く、治療のしようがないケースが目立つことも指摘。

 「(適切な医療を受けるためには)栄養を無視してはいけない。病気になる前に、十分な栄養状態であることが大事」と話した。

 講演は県保険医協会主催、中日新聞社など後援で、200人が聴講した。(大山弘)

(2017年6月19日 中日新聞朝刊広域三重版より)
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