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2016.12.30
名工大院生が「防災公園」構想 横井山緑地 市に整備計画案
名古屋工業大大学院(昭和区)で建築デザインを学ぶ院生ら4人が、施設の老朽化が進む中村区横井一の横井山緑地の整備計画案を作り、市緑政土木局の三輪友夫局長に提案した。現地調査や住民への聞き取りを重ね、市幹部らも目を見張る労作となった。
4人は、同大の夏目欣昇(よしのり)准教授の研究室で学ぶいずれも大学院1年の大嶽伸さん(24)、安部信汰さん(23)、保坂輝さん(23)、太田侑作さん(23)。地元住民でつくる「横井山緑地を考える会」が8月、緑区の有松地区などで街づくりを手掛けた実績がある夏目准教授に作成を依頼した。学生らは住民らと意見交換しながら計画を練り上げた。
コンセプトは「いつでも立ち寄りたくなる防災公園」。緑地は区内では標高が高く、災害時は広域避難場所になる。だが開園から35年が過ぎ、巨大化した樹木はうっそうとしげり、遊具などの老朽化も目立つため普段、住民の足は遠のきがちだという。
大嶽さんらは「有事の際に初めて使用する公園では意味がない」と考え、まず景観改善を提案。開放的な芝生広場や伐採した木を再利用した木製ベンチなどの整備を盛り込んだ。緑地内の高低差を生かした大型滑り台の設置も目玉の1つだ。
コンピューターグラフィックス(CG)を駆使し、30ページに及ぶ提案資料を作成。市役所で三輪局長らに直接、プレゼンした。現時点で市は具体的な整備は予定していないが、三輪局長は「景観面などで課題は感じていた。大いに参考にしたい」と話した。
それぞれ建築分野で働くことを目指す大嶽さんらは「住民と対話を重ねて計画を作り上げる貴重な体験ができた」と振り返った。(安藤孝憲)
(2016年12月30日 中日新聞朝刊市民版より)
4人は、同大の夏目欣昇(よしのり)准教授の研究室で学ぶいずれも大学院1年の大嶽伸さん(24)、安部信汰さん(23)、保坂輝さん(23)、太田侑作さん(23)。地元住民でつくる「横井山緑地を考える会」が8月、緑区の有松地区などで街づくりを手掛けた実績がある夏目准教授に作成を依頼した。学生らは住民らと意見交換しながら計画を練り上げた。
コンセプトは「いつでも立ち寄りたくなる防災公園」。緑地は区内では標高が高く、災害時は広域避難場所になる。だが開園から35年が過ぎ、巨大化した樹木はうっそうとしげり、遊具などの老朽化も目立つため普段、住民の足は遠のきがちだという。
大嶽さんらは「有事の際に初めて使用する公園では意味がない」と考え、まず景観改善を提案。開放的な芝生広場や伐採した木を再利用した木製ベンチなどの整備を盛り込んだ。緑地内の高低差を生かした大型滑り台の設置も目玉の1つだ。
コンピューターグラフィックス(CG)を駆使し、30ページに及ぶ提案資料を作成。市役所で三輪局長らに直接、プレゼンした。現時点で市は具体的な整備は予定していないが、三輪局長は「景観面などで課題は感じていた。大いに参考にしたい」と話した。
それぞれ建築分野で働くことを目指す大嶽さんらは「住民と対話を重ねて計画を作り上げる貴重な体験ができた」と振り返った。(安藤孝憲)
(2016年12月30日 中日新聞朝刊市民版より)