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2016.12.14
徳川宗春の魅力発信 観光資源考えるシンポも
尾張藩第7代藩主の徳川宗春の魅力を発信し、観光資源にできないかを検討するシンポジウムが13日、東区の徳川園であった。
作家で博物学者の荒俣宏さんが基調講演とシンポジウム進行を務め、宗春公の功績を紹介した。
魅力の発信についてラジオDJのクリス・グレンさんは「宗春が名古屋のために何をしたのか知ることで愛着や誇りが持てる」と指摘。宗春に関する著書がある郷土史家の舟橋武志さんは芸どころ名古屋の礎を築いたことにかけて、尾張藩初代藩主義直や第14代慶勝が祭られる昭和区御器所の尾陽神社に宗春も祭り、芸能の神様として売り出すなどの案を挙げた。
東海学園大の安田文吉教授は「当時質素倹約で縮小されていたお祭りを元に戻したことは大きな功績。おかげでからくり山車の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録にもつながった」と宗春の功績を評価した。
河村たかし市長は「名古屋城の天守閣も木造にして、宗春公もそこでPRできたら名古屋も盛り上がる」と締めくくった。(日下浩樹)
(2016年12月14日 中日新聞朝刊17面より)
作家で博物学者の荒俣宏さんが基調講演とシンポジウム進行を務め、宗春公の功績を紹介した。
魅力の発信についてラジオDJのクリス・グレンさんは「宗春が名古屋のために何をしたのか知ることで愛着や誇りが持てる」と指摘。宗春に関する著書がある郷土史家の舟橋武志さんは芸どころ名古屋の礎を築いたことにかけて、尾張藩初代藩主義直や第14代慶勝が祭られる昭和区御器所の尾陽神社に宗春も祭り、芸能の神様として売り出すなどの案を挙げた。
東海学園大の安田文吉教授は「当時質素倹約で縮小されていたお祭りを元に戻したことは大きな功績。おかげでからくり山車の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録にもつながった」と宗春の功績を評価した。
河村たかし市長は「名古屋城の天守閣も木造にして、宗春公もそこでPRできたら名古屋も盛り上がる」と締めくくった。(日下浩樹)
(2016年12月14日 中日新聞朝刊17面より)