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中日新聞掲載の大学記事

2016.09.08

企業と学生の「縁結び」 尾鷲、紀北で就活事業 Uターンや転身者がアドバイス

 尾鷲市と紀北町の中小企業を県内外の大学生に見てもらい、就職先の選択肢として考えてもらう「地域の企業と大学生マッチング支援事業」が6、7日、市町各所であった。両市町の事業として、三重大、立命館大、愛知学院大から34人が参加した。(長崎高大)

 6日は尾鷲市内の企業を回り、7日午前は尾鷲魚市場を見学。その後に紀北町に入り、相賀の老人福祉センターでホテル季(とき)の座(東長島)の氏原翔平さん(25)やアオサノリ養殖業の西村友一さん(37)=矢口浦=ら地元企業社員、経営者の話を聞いた。

 町出身の氏原さんは、愛知県の大学からUターン就職した自身の就職活動を紹介。居酒屋で偶然隣に座っていた人が縁で就職が決まったエピソードなどを話した。

 建設業からアオサノリ養殖に転身した西村さんは「働く上では、仕事への誇りとお金を稼ぐことの両立が大切。人が少ない地方では、自分が主役になれる可能性も高くなる」とアドバイスした。

 大都市で就職するか地元に戻るか迷っているという津市出身の立命館大3年奥山諒也さん(20)は「地方といっても場所によってそれぞれ違う課題があり、人口が減少している地域の希望の光となるような企業があることが分かった」と理解を深めた様子だった。

 この日の午後は、船津のヤマショーや、長島の垣善フレッグの工場見学をした。

(2016年9月8日 中日新聞朝刊くろしお版より)
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