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中日新聞掲載の大学記事

2016.07.26

障害者と学生ら「募金を」 豊田で熊本支援へ活動

 車いすの障害者を支援する豊田市錦町のNPO「豊田ハンディキャブの会」が名鉄豊田市駅前で、市内の中高生、大学生と一緒に、熊本地震の被災者を支援する募金活動をした。

 市高橋中、豊田東高、中京大の計19人が協力。生徒らと車いすの障害者が並んで、声を一つに「熊本へ募金をお願いします」と通行人に呼び掛けた。駅前で人気アプリ「ポケモンGO(ゴー)」を楽しむ若者が応じる姿もあり「自分より年下の子も多く募金してくれた」と中京大現代社会学部2年の小川智子さん(19)。約1時間で4万671円が集まった。

 豊田ハンディキャブの会では、会員の障害者が会費を出し合い、車が必要な外出時の移動支援をする。高橋中3年永山愛紗(あさき)さん(15)は「健常者より苦労が多いはずの障害者の方が同じ障害者に力を貸しているのはすごい」と話した。

 同会コーディネーターの野下浩平さん(34)は「募金活動では多くのお金が集まり、若い方の力を実感した。車いすの人と若者が交流することで、障害者の理解者が増えてほしい」と期待した。

 募金は、大阪市のNPO法人の基金を通じて、被災地で避難所に入ることができない障害者などの支援に使われるという。

 (作山哲平)

(2016年7月26日 中日新聞朝刊豊田版より)
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