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中日新聞掲載の大学記事

2016.06.11

全日本大学野球選手権 中京学院大 きょう準決勝 奈良学園大戦 吉川 イチ流で打線引っ張る

 準決勝進出を決めた中京学院大(東海)は休養日の10日、神宮の室内練習場でハーフ打撃などで調整。今秋のドラフト1位候補の吉川尚輝遊撃手(4年、岐阜・中京)は50球ほど打ち、奈良学園大(近畿学生)のプロ注目右腕・鈴木との対戦に備えた。

■「波に乗っている」

 自らのバットで打線を引っ張る。準々決勝までの3試合で14打数6安打と好調の吉川が、改めて決意を語った。「相手は投手もいいし、乗りに乗っているチーム。ここまできたら全力でやるしかない」。打撃練習で見せた鋭いスイングが、闘志を物語っていた。

 準決勝で戦う奈良学園大は、最速147キロを誇る右腕エース鈴木が1、2回戦を続けて完投勝利。準々決勝は、1死満塁からの延長タイブレークを先頭打者本塁打でサヨナラ勝ちした。中京学院大も優勝候補だった亜大(東都)を撃破し、「つなぎのプレーができていて、自分もチームも波に乗っている」と負けてはいないことを強調した。

 準決勝進出を決めてから、インターネット上の動画を見るなど相手チームの情報収集に努めた。「だけど見すぎて飽きてしまって」と、この日の午前中は宿舎のテレビでメジャーリーグ中継を眺めていた。日米通算の安打数で大リーグ最多記録まで、残り5本としたイチロー(マーリンズ)に感銘を受けた。「バットコントロールに優れ、詰まっても打球がセカンドを越える。そういう打者になりたい」。理想とする左打者からイメージを注入したようだ。

 9日夜に宿舎近くで森隆男部長(69)に焼き肉をごちそうになり、エネルギー補充も十分。あらん限りの力を振り絞り、チームを勝利へと導く。 (平野梓)

■左肩張り軽め調整 エース柳川

 準々決勝で亜大を相手に1失点完投勝利した中京学院大の左腕エース柳川は、この日はキャッチボールだけで調整。6日の1回戦も完封勝ちしており、左肩に張りが出てきたという。

 それでも「あしたの準決勝も登板するつもり。体はきついけど、リーグ戦でも連投しているから。ここまできたら勝ち上がりたい」と意気込んだ。

(2016年6月11日 中日スポーツ11面より)
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