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2016.04.20
愛知大学野球 愛産大08年秋以来15季ぶり勝ち点 安藤 3打席連続 適時打
今季昇格した愛産大は、安藤佑斗捕手(4年・愛産大工)が3打席連続適時打を放つなど3安打5打点の活躍で愛大に8−5で雪辱し、勝ち点1とした。勝ち点を挙げたのは2008年秋以来、15季ぶり。
■3安打5打点
一塁上で、安藤は思わずベンチに向けガッツポーズ。その拳には強い責任感が宿っていた。「一番経験のある自分が打って、チームに勢いをつけたかった」
2点を追う3回1死二、三塁で右前へ同点適時打を放った。外角低めの難しい直球を鋭い振りで捉えた一打で打線が息を吹き返し、後続の連打で2点を勝ち越した。4、6回も安藤の適時打で加点。チームは2試合連続の2桁安打となる13安打で、15季ぶりの勝ち点をもぎ取った。
1部での戦いは2013年春以来だ。当時を知るメンバーは1年生だった安藤と瀬崎だけ。その時は勝ち点を得られなかった。「ここで勝つことの難しさを知っているのは、自分ら2人だけ。なんとかしたかった」
打力が売り物のチームだが、開幕週の中京大戦は1部の雰囲気に気おされたのか、振るわなかった。前日の2回戦も11安打を放ちながら要所で決め切れない。試合後、安藤らはすぐに練習場へ戻った。
夜9時までバットを振り、近くに住む青山正克監督(45)を「照明を消し忘れたんじゃないか」と慌てさせた。自主練習と分かり、「懸命さが伝わり、勝ちたいというより、勝とうと思った」と青山監督。全員の必死の思いが勝ち点につながり、チームの歴史を塗り替えた。 (平野梓)
▽3回戦(愛産大2勝1敗)
愛大 101030000―5
愛産大 00420110x―8
(2016年4月20日 中日スポーツ9面より)
■3安打5打点
一塁上で、安藤は思わずベンチに向けガッツポーズ。その拳には強い責任感が宿っていた。「一番経験のある自分が打って、チームに勢いをつけたかった」
2点を追う3回1死二、三塁で右前へ同点適時打を放った。外角低めの難しい直球を鋭い振りで捉えた一打で打線が息を吹き返し、後続の連打で2点を勝ち越した。4、6回も安藤の適時打で加点。チームは2試合連続の2桁安打となる13安打で、15季ぶりの勝ち点をもぎ取った。
1部での戦いは2013年春以来だ。当時を知るメンバーは1年生だった安藤と瀬崎だけ。その時は勝ち点を得られなかった。「ここで勝つことの難しさを知っているのは、自分ら2人だけ。なんとかしたかった」
打力が売り物のチームだが、開幕週の中京大戦は1部の雰囲気に気おされたのか、振るわなかった。前日の2回戦も11安打を放ちながら要所で決め切れない。試合後、安藤らはすぐに練習場へ戻った。
夜9時までバットを振り、近くに住む青山正克監督(45)を「照明を消し忘れたんじゃないか」と慌てさせた。自主練習と分かり、「懸命さが伝わり、勝ちたいというより、勝とうと思った」と青山監督。全員の必死の思いが勝ち点につながり、チームの歴史を塗り替えた。 (平野梓)
▽3回戦(愛産大2勝1敗)
愛大 101030000―5
愛産大 00420110x―8
(2016年4月20日 中日スポーツ9面より)