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お知らせ 2025.11.06
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ネオジム磁石発明・佐川さん 名城大で講演 「柔軟な発想で挑戦」大切

社会課題解決に向けた研究の在り方などについて話す佐川さん(右から2人目)=名古屋市天白区の名城大で
佐川さんは「10年後のニーズを想定して研究をすることが大事」と強調。自身が磁石の研究を始めた頃、当時は開発されていなかったレアアース(希土類)と鉄を組み合わせた磁石について、優れた特性を持つことから「10年後のニーズになる」と確信。ネオジム磁石の発明につながった経緯を振り返った。
パネルディスカッションでは、総合研究所傘下の三つの研究センターの成果や今後の方針などが発表され、各センターが10年後に解決すべき社会課題や人材育成の在り方を話し合った。佐川さんは「大学は若い研究者が自由に研究でき、それをサポートできるシステムをつくってほしい」と期待を寄せた。
名城大総合研究所は、専門分野を越えた人材交流に基づく研究成果の社会還元を目的に、1994年に発足し、同大の専任教員の半数以上が所員を兼ねている。シンポジウムは10月30日にあり、学生や教員、市民ら120人が来場した。(芝野享平)
(2025年11月6日 中日新聞朝刊県内総合版より)