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中日新聞掲載の大学記事

2016.04.12

岐阜学生リーグ 今秋ドラフト1位候補 中京学院大 吉川 今季5戦・・・4度目猛打賞 6割3分6厘

 今秋ドラフト1位候補の中京学院大・吉川尚輝遊撃手(4年、岐阜・中京)が11日、岐阜市の長良川球場で行われた東海地区大学野球岐阜学生リーグ、中部学院大戦の3回戦で先制打を含む3安打2打点と活躍。今季4度目の3安打以上で通算打率を6割3分6厘とした。試合は中京学院大が8−2で勝ち、2勝1敗で勝ち点2に伸ばした。

■1、3回適時打

 吉川のバットが止まらない。ライバル、中部学院大との3回戦。吉川は1回1死二塁で右前に先制打を放つと、3回は2死二塁から追加点の適時打を左前にはじき返した。「先制打でプレッシャーをかけることができた。今はシャープに振れている」。7回には中前打で出塁。全方向に打ち分ける3安打2打点で勝ち点獲得に貢献した。

 周囲も驚くハイペースで安打を積み重ねている。今季5戦目で3安打以上は4度目。22打数14安打で6割3分6厘の高打率をたたき出している。

 「逆方向を意識した中で自然にライト前に打てている。状態はいいと思う」と吉川。昨秋は長打を意識するあまり打ち損じが多く、13試合で15安打に終わった。ミートを重視している今季は単打のみで14安打。わずか5試合で昨季の安打数にあと1本まで迫っている。

■走攻守で活躍

 「きっちりバットが内側から出ている。今のスイングを続けていけば、打つ方でも即戦力になる」と日本ハム・熊崎スカウト。華麗な守備と50メートルを5秒7で駆ける俊足が売りだったが、打撃も武器になりつつある。

 2カード連続で勝ち点を挙げ、リーグ戦を順調に滑りだした。「まだ強いチームとの対戦を残している。一戦一戦、気を抜かずに戦っていく」と吉川。バットでもチームを引っ張っていく。 (麻生和男)

■吉川に床田脱帽

 中部学院大のプロ注目左腕・床田は5安打4失点で4イニングで降板。9日の1回戦では1失点完投したが、この日は序盤でつかまった。「立ち上がりに打たれて、浮足だってしまった。疲れはなかったけど」。1回戦で3安打された中京学院大・吉川には2打席連続適時打を浴びた。

 「吉川を抑えて、勢いを止めたかった。でも無理ですね」と脱帽した。

◇3回戦(長良川)
中京学院大 103011002―8
中部学院大 000200000―2
(京)柳川−山崎
(部)床田、木村、井上、平岡−高杯、加藤
本塁打佐藤(部)
(中京学院大2勝1敗)

(2016年4月12日 中日スポーツ9面より)

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