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中日新聞掲載の大学記事

2009.06.18

8年ぶりの駅伝舞台 三重中京大『全日本』選考会出場へ 大学廃止方針 最後の可能性も

 三重中京大(松阪市久保町)の陸上競技部が21日、8年ぶりに全日本大学駅伝の東海地区選考会に出場する。駅伝は走者8人が必要だが、同部の長距離選手は4年生1人を含め9人。同大は来年度から新入生募集を停止するため、故障などによる選手不足で“最後の出場”となる可能性もあり、「悔いは残したくない」と部員たちは練習を重ねている。(石原猛)

 陸上競技部では選手不足のため、2002年度から駅伝チームを組めなかったが、2年前から大学の方針で長距離選手の獲得に乗り出した。市武徳監督が県内外の高校生に声を掛け、今春に5人が入部して駅伝出場に必要な部員が集まった。

 「大学廃止」の方針が伝えられたのは、新入部員が加わって間もない4月下旬。「チームづくりが順調に進んでいた直後で、部全体が大きなショックを受けた」と市監督。一時は新入生などに暗いムードが漂ったという。

 が、選考会が近づくにつれ「くよくよしても仕方ない」と一致団結。「少なくとも今年は出場できるのだから、そこで結果を残せばいい」。今大会に向け、意欲を高めていった。

 名古屋市で開かれる選考会では、選手8人が4組に分かれ、それぞれ1万メートルを走る。5月の東海学生対校選手権で長距離2種目を制した中田剛司選手(3年)とともに、活躍が期待される同大会1万メートル2位の池田麻保呂主将(4年)は「実力では他校に及ばないかもしれないが、とにかく全力で走りたい」。

 選考会は18校が出場し、上位2校が11月の全日本の切符を手にする。市監督は「前回出場の01年は9位に終わったが、大学廃止ショックを乗り越えたパワーで、最高の走りを見せてほしい」と選手たちの力走に期待を寄せている。

(2009年6月18日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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