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2009.06.19
名城大駅伝部3人娘 世界へ駆ける 来月セルビアユニバに出場
名城大(愛知)女子駅伝部の西川生夏(4年)、津崎紀久代、野村沙世(ともに2年)の3人が、7月にセルビアのベオグラードで行われるユニバーシアード日本代表に選ばれた。西川は長距離、津崎と野村はハーフマラソンでの選出。世界の舞台で好成績を残して秋の駅伝シーズンに弾みをつけようと3人の練習には熱がこもっている。
■4大会連続代表輩出
ユニバ代表を輩出するのは03年の韓国・大邱大会から4大会連続となるが、一挙に3人選ばれるのは今大会が初めて。今の名城大の選手層の厚さを示している。
■瀬戸蔵2度目の1万メートル有力 4年生西川『1番いい色のメダル取る』
西川は07年のバンコク大会1万メートルに続いて2度目の代表。5月の静岡国際陸上1万メートルで自己ベストとなる32分38秒94で2位に入って代表入りを決めた。今回も1万メートルを走ることが濃厚だ。3月のまつえレディースハーフマラソンで学生3位になってハーフでのユニバ切符はほぼ手中に収めていたが、やはり出たかったのはトラック競技。4月の織田記念ユニバ5000メートルで7位に完敗したが、4日後の静岡国際できっちりと結果を出した。
前回のユニバは「『ユニバに出ること』が目標になっていて、本番では戦う気持ちで走れていなかった」ために5位。同じ代表の木崎良子(ダイハツ、当時佛教大)が銀メダルを獲得したのを間近にして、「このままじゃ終われない。ユニバでメダルを取れる力をつけて帰ってきたい、という気持ちでやってきた」と、常にユニバでのリベンジを胸に練習に取り組んできた。「織田記念では勝負に絡む走りができなくてへこんだけど、あきらめる気持ちはなかった。静岡国際で課題は見つかった。ユニバでは、できるなら一番いい色のメダルを取りたい」と“木崎超え”を目指す。
■ハーフマラソン 2年生津崎、野村『きっかけに』
津崎と野村は、ともに初のハーフマラソンだったまつえレディースハーフで学生ワンツーフィニッシュし、日の丸を背負うことになった。1位の津崎は「ユニバは全然意識していなかったけど、それがよかったのかもしれない。ユニバ出場は大学での大きな一つの目標。これから力を付けていくきっかけになれば」と喜ぶ。2位だった野村も「(同じ代表の)日本のトップの方と交流できることがうれしい。いいところを吸収してきたい」と、代表経験を今後に生かすつもりだ。
■秋の駅伝につなげる
米田勝朗監督(41)は「4大会連続で選手を送り込めたことでチームにも勢いが付く。まずは3人に個々の力を出してもらって、秋の駅伝につなげたい」と自信を持って西川らを送り出す。世界を相手に快走を誓う名城大トリオ。駅伝シーズンに向けての華麗なる序曲としたい。 (斎藤正和)
▼西川生夏(にしかわ・せいか) 1987(昭和62)年7月17日、熊本県荒尾市生まれの21歳。169センチ、50キロ。熊本中央高出身。大学1年からレギュラーとして活躍し、全日本大学女子駅伝、全日本大学女子選抜駅伝に毎回出場。2年時のユニバは1万メートルで5位。
▼津崎紀久代(つざき・きくよ) 1989(平成元)年8月27日、兵庫県養父市生まれの19歳。151センチ、40キロ。中学時代はソフトボール部で外野手。鳥取中央育英高で本格的に陸上を始め、2年、3年と全国高校駅伝に出場。3年生の時の国体3000メートルにも出場。
▼野村沙世(のむら・さよ) 1989(平成元)年4月18日、岐阜県下呂市生まれの20歳。157センチ、47キロ。益田清風高(岐阜)でエースとして活躍。全国高校駅伝では2年連続で1区を走った。大学では1年からレギュラー入りし、昨年の全日本大学女子駅伝、全日本大学女子選抜駅伝に出場。
(2009年6月19日 中日スポーツ12面より)
■4大会連続代表輩出
ユニバ代表を輩出するのは03年の韓国・大邱大会から4大会連続となるが、一挙に3人選ばれるのは今大会が初めて。今の名城大の選手層の厚さを示している。
■瀬戸蔵2度目の1万メートル有力 4年生西川『1番いい色のメダル取る』
西川は07年のバンコク大会1万メートルに続いて2度目の代表。5月の静岡国際陸上1万メートルで自己ベストとなる32分38秒94で2位に入って代表入りを決めた。今回も1万メートルを走ることが濃厚だ。3月のまつえレディースハーフマラソンで学生3位になってハーフでのユニバ切符はほぼ手中に収めていたが、やはり出たかったのはトラック競技。4月の織田記念ユニバ5000メートルで7位に完敗したが、4日後の静岡国際できっちりと結果を出した。
前回のユニバは「『ユニバに出ること』が目標になっていて、本番では戦う気持ちで走れていなかった」ために5位。同じ代表の木崎良子(ダイハツ、当時佛教大)が銀メダルを獲得したのを間近にして、「このままじゃ終われない。ユニバでメダルを取れる力をつけて帰ってきたい、という気持ちでやってきた」と、常にユニバでのリベンジを胸に練習に取り組んできた。「織田記念では勝負に絡む走りができなくてへこんだけど、あきらめる気持ちはなかった。静岡国際で課題は見つかった。ユニバでは、できるなら一番いい色のメダルを取りたい」と“木崎超え”を目指す。
■ハーフマラソン 2年生津崎、野村『きっかけに』
津崎と野村は、ともに初のハーフマラソンだったまつえレディースハーフで学生ワンツーフィニッシュし、日の丸を背負うことになった。1位の津崎は「ユニバは全然意識していなかったけど、それがよかったのかもしれない。ユニバ出場は大学での大きな一つの目標。これから力を付けていくきっかけになれば」と喜ぶ。2位だった野村も「(同じ代表の)日本のトップの方と交流できることがうれしい。いいところを吸収してきたい」と、代表経験を今後に生かすつもりだ。
■秋の駅伝につなげる
米田勝朗監督(41)は「4大会連続で選手を送り込めたことでチームにも勢いが付く。まずは3人に個々の力を出してもらって、秋の駅伝につなげたい」と自信を持って西川らを送り出す。世界を相手に快走を誓う名城大トリオ。駅伝シーズンに向けての華麗なる序曲としたい。 (斎藤正和)
▼西川生夏(にしかわ・せいか) 1987(昭和62)年7月17日、熊本県荒尾市生まれの21歳。169センチ、50キロ。熊本中央高出身。大学1年からレギュラーとして活躍し、全日本大学女子駅伝、全日本大学女子選抜駅伝に毎回出場。2年時のユニバは1万メートルで5位。
▼津崎紀久代(つざき・きくよ) 1989(平成元)年8月27日、兵庫県養父市生まれの19歳。151センチ、40キロ。中学時代はソフトボール部で外野手。鳥取中央育英高で本格的に陸上を始め、2年、3年と全国高校駅伝に出場。3年生の時の国体3000メートルにも出場。
▼野村沙世(のむら・さよ) 1989(平成元)年4月18日、岐阜県下呂市生まれの20歳。157センチ、47キロ。益田清風高(岐阜)でエースとして活躍。全国高校駅伝では2年連続で1区を走った。大学では1年からレギュラー入りし、昨年の全日本大学女子駅伝、全日本大学女子選抜駅伝に出場。
(2009年6月19日 中日スポーツ12面より)