HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2017.01.07
全国地区対抗大学ラグビー 愛工大が初V
全国地区対抗大学大会(中日新聞社後援)最終日は6日、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で決勝を行い、愛工大(東海・北陸)が45−21で鹿児島大(九州)を破り、初優勝を飾った。愛工大は前半2、5分と立て続けにトライを奪うなど序盤からリードを広げ、後半も堅い守備で相手の反撃をしのいだ。
■培った運動量 猛攻耐え切る
守備一辺倒になった終盤も運動量を落とさなかった。終了間際、タッチライン際を突破した相手WTBをナンバー8芦田が残り5メートルでタックルして阻止。序盤からパワーとスピードで圧倒した愛工大が、後半の相手の反撃に耐え、初優勝の瞬間を迎えた。
「最後の試合で一番の試合ができた」と主将のSH青柳は目を潤ませた。「ランニングラグビー」を掲げた今季は毎朝、近くの神社にある300段の階段を20往復したり、600メートル走を10本走ったりして、スタミナを強化。攻撃だけでなく、守備の粘りにもつながり、芦田は「きつかったが、練習が生きた」と胸を張った。
スクラムも第一列の経験者の入部が少なく、長年の課題だったが、3年前から元日本代表フッカーで、トヨタ自動車社員の七戸昌宏さんに毎週末、好意で指導してもらい、8人が低く、隙間なく組めるようになった。
メンバーのうち花園経験者は1人。就任30年目の岡本監督は「雑草にも満たなかった子たちが花を咲かせた」と目を細めた。 (原田遼)
(2016年1月7日 中日新聞朝刊21面より)
■培った運動量 猛攻耐え切る
守備一辺倒になった終盤も運動量を落とさなかった。終了間際、タッチライン際を突破した相手WTBをナンバー8芦田が残り5メートルでタックルして阻止。序盤からパワーとスピードで圧倒した愛工大が、後半の相手の反撃に耐え、初優勝の瞬間を迎えた。
「最後の試合で一番の試合ができた」と主将のSH青柳は目を潤ませた。「ランニングラグビー」を掲げた今季は毎朝、近くの神社にある300段の階段を20往復したり、600メートル走を10本走ったりして、スタミナを強化。攻撃だけでなく、守備の粘りにもつながり、芦田は「きつかったが、練習が生きた」と胸を張った。
スクラムも第一列の経験者の入部が少なく、長年の課題だったが、3年前から元日本代表フッカーで、トヨタ自動車社員の七戸昌宏さんに毎週末、好意で指導してもらい、8人が低く、隙間なく組めるようになった。
メンバーのうち花園経験者は1人。就任30年目の岡本監督は「雑草にも満たなかった子たちが花を咲かせた」と目を細めた。 (原田遼)
(2016年1月7日 中日新聞朝刊21面より)