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2017.01.06
AI「ワトソン」進路指導後押し 金沢工大のIBM
石川県野々市市の金沢工業大が日本IBM(本社・東京都)と共同で、人工知能(AI)を用いた学生の成長支援システムの開発に乗りだした。AIは10年以上にわたる卒業生の膨大な情報を把握し、在学生一人一人の目標達成に向けた個別のアドバイスに生かす。大学によると国内初の試み。4月にも一部で運用を始める計画で、2005〜15年度に在籍した学生約1万8000人分のデータ分析に入った。(谷口大河)
システムは学生個々にきめ細かに対応する。例えば「地域貢献できる技術者になるには」「専門分野の知識を深めるには」といった質問には、お勧めの講義や資格取得の道筋を提案する。百種類を超える課外活動からも目標に近づくための活動を紹介。将来的には人間関係の悩みも助言できるようにしたいという。
アドバイスの基は大学が蓄積している学生の記録。在学時の成績や目標、教員との面談、履修科目や課外活動などがデータ化され、一人一人がどう学び、教員にどんなアドバイスを受けて課題を解決したか、といった情報が詰まっている。
この情報の集積を分析して役立てようと、昨年11月に日本IBMのAI「Watson(ワトソン)」を用いてシステム開発をスタート。完成すれば、学生は手軽にアドバイスを受けられ、教員は面談の補助に用いることができる。
大学は4月にスマートフォンやパソコン用アプリケーションとして一部の学生に使ってもらう考え。その後は全学生が使える本格運用に向け、追加データの分析や使い勝手向上を図る。
大沢敏学長は「蓄積したデータは人の扱える量をはるかに超えている。AIを使えば何倍にも活用して、より一人一人に合ったアドバイスができる」と話している。
(2017年1月6日 北陸中日新聞朝刊26面より)
システムは学生個々にきめ細かに対応する。例えば「地域貢献できる技術者になるには」「専門分野の知識を深めるには」といった質問には、お勧めの講義や資格取得の道筋を提案する。百種類を超える課外活動からも目標に近づくための活動を紹介。将来的には人間関係の悩みも助言できるようにしたいという。
アドバイスの基は大学が蓄積している学生の記録。在学時の成績や目標、教員との面談、履修科目や課外活動などがデータ化され、一人一人がどう学び、教員にどんなアドバイスを受けて課題を解決したか、といった情報が詰まっている。
この情報の集積を分析して役立てようと、昨年11月に日本IBMのAI「Watson(ワトソン)」を用いてシステム開発をスタート。完成すれば、学生は手軽にアドバイスを受けられ、教員は面談の補助に用いることができる。
大学は4月にスマートフォンやパソコン用アプリケーションとして一部の学生に使ってもらう考え。その後は全学生が使える本格運用に向け、追加データの分析や使い勝手向上を図る。
大沢敏学長は「蓄積したデータは人の扱える量をはるかに超えている。AIを使えば何倍にも活用して、より一人一人に合ったアドバイスができる」と話している。
(2017年1月6日 北陸中日新聞朝刊26面より)
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