県警は１４日、ニセ電話詐欺への注意喚起のために１１月末から活用している新キャッチフレーズ「オレは誰？」を考案した名古屋学芸大メディア造形学部３年の太田萌子さん（２０）を表彰した。

　キャッチフレーズは、多発するニセ電話詐欺被害を食い止めるため、県警などが同大学に考案を依頼。学生２４０人から作品が集まり、選考の結果、犯人が「オレ、オレ」と息子などを装い現金をだまし取る手口を「シンプルに伝え、インパクトがある」として、太田さんの作品を最優秀とした。

　優秀賞を受けた他の学生２人とともに中村正孝県警生活安全部長から表彰状を受け取った太田さんは「キャッチフレーズを見た若い人たちも、詐欺被害に興味を持ち、お年寄りを気遣うようになってくれれば」と話した。大学には感謝状が贈られた。

　県警によると、１１月末までのニセ電話詐欺の被害は７９０件で前年同期に比べ２６２件増加。被害額も６７３１万円増の２９億８１３４万円に上っている。（中尾吟）

（2015年12月15日　中日新聞朝刊県内総合版より）