中京学院大（本部・中津川市）は、広島女学院大（広島県）と、ビジネスや看護福祉など幅広く専門学校を展開する学校法人ＹＩＣ学院（京都市、山口市）と地域課題の解決などに取り組む人材を育成するための包括連携協定を締結した。

　協定では、各大学、専門学校の強みや特色を生かし、産業界と連携したインターンシップ（就業体験）や共同研究の実施、社会人向けの学び直しの機会を提供する。

　大学と専門学校の専門性を掛け合わせた新たな教育プログラムなどを開発し、単位互換制度や、スムーズな編入学、転学制度も検討し、学生の多様な学びの機会をつくる。学生募集や就職支援などでも連携を強化し、少子化による経営難に直面している地方の高等教育機関の持続可能なあり方を追求する。

　１２日に山口県で締結式があり、中京学院大の林勇人学長らが出席した。中京学院大を運営する学校法人中京学院（瑞浪市）は昨年１２月、ＹＩＣ学院と法人連携の協定を締結。中京学院大は２０２７年４月、瑞浪、中津川両キャンパスを統合して多治見市に移転する方針で、経営基盤の強化を図っており、今回もその一環。（吉本章紀）

（2025年6月14日　中日新聞朝刊岐阜県版より）