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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.25

愛知大学野球 中京大35度目V 振って振って頂点つかむ

 1部の最終週第1日は24日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で1回戦1試合を行い、中京大が名城大に14−6で勝ち、4季ぶり35度目の優勝を決めた。前週までに勝ち点4を挙げている中京大は名城大に連敗しても9勝3敗。勝ち点4の8勝3敗で既に日程を終えている愛大を勝率で上回る。中京大は2回に川本(4年、愛知・中京大中京)、川上(3年、岐阜・大垣南)の連続適時打で2点を先制。3、4回にも追加点を奪った。

 中京大と2位愛大は明治神宮大会の出場権を懸けた東海・愛知・北陸3連盟王座決定戦に出場する。

 ストライクは全て振る。中京大が今季、打ち立てた指針をこの日も貫いた。

 2回2死二塁で川本が外角直球を左前へ運んで先制すると、川上も中前適時打で続いた。ともにファーストストライクを捉えた当たり。「得点機こそ初球から積極的に振ることを意識した」と川本。波に乗ると3、4回の追加点で早々に優勝を決めた。

 今春はボール球をよく見て相手投手の球数を増やし、後半勝負に持ち込む策だった。ただ見極めているうちに逆に追い込まれ、余裕をなくす場面も多かった。チーム打率は最下位の1割9分9厘に落ち込み、最終カードの完封負けなどで優勝を逃した。

 「春は投手に迷惑をかけた分、野手でチームを引っ張りたかった」と主将の飯田。今季は際どい球でも凡打を恐れずにバットを振って好機をものにし、最初の試合こそつまずいたが、9連勝で頂点へ駆け上がった。

 10試合を終え、チーム打率2割9分2厘という数字が成長を物語る。31日に始まる3連盟王座決定戦に向け、「やることは変わらない。今までやってきたことを全力で見せるだけ」と選手たち。この秋に培った自信を胸に突き進む。 (平野梓)

▽パロマ瑞穂(中京大1勝)
中京大 023403002―14
名城大 010100022―6

(2015年10月25日 中日新聞朝刊27面より)

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