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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.26

愛知大学野球 中京大大逆転!!完全優勝 16安打10点の猛攻 さあ中部王座決定戦だ

 優勝が決定している中京大が名城大に10−7で逆転勝ち。勝ち点を5に伸ばし、完全優勝を決めた。前回優勝した2013年の秋季リーグに続いての完全優勝となった。この日でリーグ戦は全日程が終了。打撃賞(首位打者)は打率4割6分5厘で日本福祉大の岡鼻裕二中堅手(4年・木本)、最優秀防御率は1・48で愛大の中川誠也投手(4年・伊勢工)にそれぞれ決定した。最優秀選手やベストナインなどは29日の閉会式で発表される。

■強打で白星重ねる

 最後の打者を見逃し三振に打ち取り、中京大ナインは自信に満ちあふれた表情で整列に向かった。あと1週間と迫った中部王座決定戦に向け確かな手応えをつかんだ。

 一時は7点差をつけられながらも、後半にチーム計16安打の猛攻で名城大を逆転。飯田達主将は「あれだけの点差をつけられても、全く負ける気はしなかった。絶対に勝てる自信があった」と振り返る。

 昨季までは投手中心に守り勝つチームという印象だったが、今季は強打で白星を積み重ねた。4番・鈴木孝は「考え方を単純化した。変に狙い球を絞ったりせず、ストライクゾーンに入った球を全てセンター方向に打ち返すように方針を変えた」という。チーム打率も昨季の1割9分9厘から、今季はリーグ1位の3割6厘に上昇。2年前の王座決定戦は中部学院大に決勝で0−5で敗れたが「あの時は打撃で全く歯が立たずに負けた。今の打撃力なら、かなり自信を持って臨める」と鈴木孝は手応えを口にした。 (安達健)

■7点差を逆転負け

 4回まで7点をリードしていた名城大は中盤以降、中京大の猛攻にあい、まさかの逆転負け。松永監督は「勝てるチームと勝てないチームの差が出た。目先の勝負に気を取られ、冷静に戦いきることができなかった」と悔やんだ。「来季への課題も多く見つかった。冬にしっかり鍛えて、来年は見返したい」と雪辱を誓った。

▽2回戦(中京大2勝)
名城大 300400000―7
中京大 00024040x―10

本塁打 山口(城)
(中京大は4季ぶり35度目の優勝)

■竜育成1位が最優秀防御率 愛大・中川

 最優秀防御率が決定した愛大の中川は「防御率は今季ずっと意識して投げていた。やっとこの賞が取れたのでうれしい」と喜んだ。22日のドラフトで中日から育成1位で指名を受けたばかり。「まだ合流の日程などは決まっていないが、1日でも早く1軍に上がって、戦えるように頑張っていきたい」と気合十分だ。

■独自練習で打撃賞 日福大・岡鼻

 日本福祉大の岡鼻は打撃賞に決まった。「何かのタイトルを取るのは人生で初めて。大学最後にいい思い出ができた」と破顔した。昨季は打率2割4分5厘。「まずは球をしっかり見よう」と、145キロに設定した打撃マシンの球を打席に立って、打たずに目で追うという独自の練習法を取り入れてきた。「動体視力が上がり、タイミングが取りやすくなった」と話した。

(2015年10月26日 中日スポーツ10面より)

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