名古屋学芸大（愛知県日進市）の女子学生がデンソー（同県刈谷市）の製品を紹介した展示会「わくわくの種」が、グッドデザイン賞を受賞した。名古屋学芸大としては初めて。産学プロジェクトが受賞するのも珍しいという。

　梶田渉教授（商学）とデンソーによる共同企画に学生８人が参加。ガソリンを噴射する装置「インジェクター」は、口から墨を吐くタコのイラストを組み合わせるなど、難しい自動車部品を動物を使って分かりやすく紹介した。

　参加した４年の杉浦舞さん（２２）は「企業が伝えたいことを的確にデザインで表現する難しさを感じた。多くの人に見てもらえた上に、受賞につながりうれしい」と話している。

　展示会は２月に名古屋市中区の地下街であり、家族連れなど３５００人が訪れた。作品は３０日から４日間、東京都港区の東京ミッドタウンで開かれる受賞展でも展示される。

（2015年10月24日　中日新聞朝刊9面より）