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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.14

愛知大学野球 43季ぶり入れ替え戦へ

 今春リーグ戦を制した愛院大が名城大に4−8で敗れ、今季の最下位が決定した。愛院大が最下位になるのは1994年春季リーグ以来21年ぶり。31日から始まる2部リーグ優勝校との入れ替え戦にまわる。

■名城大に4−8

 過去47回のリーグ戦優勝と、圧倒的な強さを誇ってきた「絶対王者」愛院大が、最終カードの中部大戦を残して今季リーグ最下位が確定した。実に43季ぶりの入れ替え戦行きに、選手はがっくりと肩を落とした。

 これまで勝利は10日の名城大戦1勝のみ。木村孝監督(57)は「もともと強いチームではなく、春季リーグもたまたま運よくだんご状態の中からちょっと抜け出せて優勝できた。これまで自分なりにいろいろ手を打ってきたが、何とかしてやれなかったのが悔しい」と唇をかんだ。

■未熟な守備課題

 一番の課題は未熟な守備力。今季はこれまで9試合で失策は12。1試合3失策と大きく乱れた日もあった。この日は7回に失策で出塁を許してリズムを崩し、一気に5失点した。豊田主将は「打撃のつながりはだいぶ出てきたが、今日に限らず、チャンスをつくっても自分たちのミスでつぶしてしまう場面が多かった」と振り返った。

 木村監督はこの結果は真摯(しんし)に受け止め、「取り組み方を根本から変えないといけない」と力を込めた。「選手は自分たちなりに一生懸命やっていると思うが、頑張るのは当たり前。学生生活のすべてを懸けるつもりで、死に物狂いで練習しないと勝てるようにならない」。

 1953年秋季リーグでの初優勝以来、2部でプレーしたのは出場辞退により自動降格となった1971年秋季リーグ戦のみ。代々受け継がれてきた常勝校としてのプライドがかかる。落ち込んでばかりもいられない。気持ちを切り替え、まずは入れ替え戦前に残る17日から最終カード・中部大戦に勝って、勢いをつけたいところだ。

(安達健)

■想定通りの戦い 名城大

 名城大は1−2とリードされた7回、相手の失策につけこみ、5点を取って逆転。愛院大を突き放し、勝ち点を2に伸ばした。松永監督は「後半勝負になると思っていた。想定したとおりの戦いができた」と納得の表情。空き週を挟んだ最終カード中京大戦で勝ち点を取れば、他チームの状況によっては明治神宮大会代表を決める中部王座決定戦に進出できる2位以内に入る可能性もある。「この空き週で秘策を考え、勝ちに行きたい」と不敵に笑った。

▽3回戦(名城大2勝1敗)
愛院大 000110011―4
名城大 00100052x―8
本塁打 西平(院)

(2015年10月14日 中日スポーツ9面より)

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