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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.13

独の炭素繊維機関と協定 白山の研究センター締結

 石川県の欧州訪問団は11日午後(日本時間)にドイツ・ハンブルクに到着し、12日に炭素繊維の研究開発で世界的な実績がある「CFKバレー」を視察した。県は炭素繊維を次世代産業として力を入れており、金沢工業大に拠点を置く国の「革新複合材料研究開発センター」(同県白山市)とCFKバレーが現地で交流協定を結んだ。

 航空機や自動車のメーカーが入るCFKバレーは、欧州の物資流通の要所でもあるニーダーザクセン州に位置。センターは県の後押しによる協定締結で、世界的な研究機関から炭素繊維に関する開発のノウハウを学ぶ。より効果的な最先端の技術開発で連携を目指す考えだ。

 締結式では谷本正憲知事や現地の州政府首相らの立ち会いの下、センターの鵜沢潔所長とCFKバレーのグナー・メルツ最高経営責任者が調印した。

 県によると、訪問団は15日未明(日本時間)に在ドイツ日本国大使館を表敬。16日にイタリア・ミラノ万博のオープニングに出席し、「石川の食文化」をアピールするなど現地で交流する。22日午後に帰国する予定。

 (前口憲幸)

(2015年10月13日 北陸中日新聞夕刊8面より)

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