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中日新聞掲載の大学記事

2009.05.14

大須サイト鮮度アップ 愛工大生がデザイン

 愛知工業大(豊田市八草町)でウェブデザインを学ぶ1、2年生15人が名古屋市中区の大須商店街のサイトを作り、今月初めから運用を始めた。商店主らが随時、店舗情報を書き込めるなど、閲覧するたびに最新の情報が入手できるという。

商店街店主の声 随時更新

 商店街には既存のサイトがあったが、更新が滞り「老朽化」が進んでいた。昨年12月、サイトの管理会社から同大情報科学部の鳥居一平准教授(50)の研究室にサイト一新の依頼があった。

 研究室の学生らは商店街が発行するマップをもとに約400軒の店舗を訪問。集めた情報でサイト上にマップを再現した。マップの各店舗の位置に刺されたピンをクリックすると、店舗情報や写真が現れる。店舗情報として商店主が随時、コメントを書き込める機能も加えた。書き込みの「鮮度」に応じてピンの周囲の色が赤、青、黒と変化し、最新コメントを簡単に探し出せる。「消費者が求めるのは商店主の生の声と、細かな情報」との鳥居准教授の助言で、学生らが開発した。

 2年生の岡田陽介さん(20)によると研究室での作業は深夜まで続くこともたびたびで「(帰宅を促す)守衛さんとの闘い。すべてにこだわったので仕上がりには満足」。夏をめどにネット販売も計画。「他の商店街にも活用できるモデルになれば」(鳥居准教授)と力を込める。サイトは「アット大須」で検索。

(小笠原寛明)

(2009年5月14日 中日新聞朝刊愛知総合版より)

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