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中日新聞掲載の大学記事

2009.05.16

地域交流へ活動本格化 日福大のスポーツ教育センター

 スポーツを通じた地域交流を目指して昨年4月に発足した日本福祉大の学内組織「スポーツ教育センター」が、活動を本格化させている。ことし2月、知的障害者のソリ滑り大会に障害者スポーツ指導員の学生を派遣したのに続き、14日夜はサッカー部が地元美浜町のスポーツ少年団「河和JFC」の子どもたちを招いて、初の技術指導教室を開いた。 (字井章人)

サッカー部少年団招き技術指導

 センターの活動は、スポーツに関する学生教育、課外活動の支援、地域連携を含む総合的なスポーツ振興の三本柱。運動系の部活動やゼミの対外窓口として地域との間を結ぶ。2012年には美浜、南知多両町を巻き込んだ総合型地域スポーツクラブを設立する計画だ。

 教室では、通常の練習を終えたサッカー部員12人がグラウンドに残って指導者を務め、河和JFCの小学5、6年生17人に教えた。

 東海大学リーグ二部で戦うサッカー部には、滝川二(兵庫)や四日市中央工(三重)、丸岡(福井)など全国大会常連の高校OBが所属し、実力は高い。子どもたちは部員が考えた練習メニューに従って五対一のパス回しや一対一に取り組んだ。最後は部員も交じってミニ試合。得点を決めた子は飛び上がって学生にハイタッチして喜んでいた。

 今回、練習を考えた四年大谷幸史さん(22)は教員志望。「子どもと接する機会は楽しい。試合で生かせる技術を覚えてほしい」と話す。河和JFCキャプテンの梅原拓巳君(11)は「みんなうまくてすごい。もっと一緒に練習したい」と声を弾ませた。教室は来年2月まで月1、2回開かれる。

『高齢者向けも懸け橋に』

 センター長の松井健・福祉経営学部准教授は「他の競技に交流の輪を広げるのはもちろん、高齢者や障害者向けのスポーツでも地域と大学の懸け橋になりたい」と話している。

(2009年5月16日 中日新聞朝刊知多版より)

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