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中日新聞掲載の大学記事

2015.09.22

響き感じ 生まれる一体感 聴覚障害者や健常者がダンス あす岐阜駅前で舞台PR

 聴覚障害者や健常者約60人が共に踊るダンスパフォーマンスが11月、岐阜市金町の市文化センターで開かれる。中部学院大(各務原市)のダンス講師、高島康貴さんによる「愛Wishプロジェクト」の一環。今月23日には出演者の一部がJR岐阜駅前で踊り、開催をPRする。(督あかり)

 11月の本番に出演するのは県内のプロやアマチュアのダンサー有志のほか、岐阜本巣特別支援学校高等部の生徒や、岐阜ろう劇団「いぶき」の団員、高島さんが教える名古屋市の子どもたち。

 当日は和太鼓や、篠(しの)笛、声楽などのメロディーに乗せて「LOVE&PEACE」を題材にした創作ダンスを踊る。観客と手話の振り付けを踊ったり、全員でタオルを使ったストレッチ体操をする時間も。スクリーンには手話の通訳と要約筆記を表示するなど、耳の不自由な人でも楽しめる工夫を凝らす。

 高島さんは東日本大震災が起きた2011年末に「愛Wishプロジェクト」を発足。被災した子を応援しようと、岐阜駅前で聴覚障害者と健常者計50人によるゲリラダンスを決行した。

 その後は岐阜聾(ろう)学校や下呂特別支援学校などでダンスを指導し、健常者と踊る発表会を開いている。「耳が聞こえなくても和太鼓の響きを感じて、リズムに乗って踊る姿は感動的です。みんなで一体となれる空間にしたい」と意気込む。

 23日にはJR岐阜駅前で午前11時と正午、午後1時と2時から、出演者の一部がが各回15分間踊って舞台をPRする。

 11月の本番は23日午後2時開演、午後4時終演の予定。チケットは500円。同センターなどで販売中。(問)市文化センター=058(262)6200

(2015年9月22日 中日新聞朝刊広域岐阜版より)

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