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中日新聞掲載の大学記事

2009.04.29

愛院大が延長サヨナラ 勝ち点2 中京大と首位タイ

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第4週第3日の28日、名古屋市の瑞穂球場で3回戦1試合があり、愛院大が6−5で名城大にサヨナラ勝ち。勝ち点を2とし、首位の中京大に並んだ。

 愛院大は1点を追う9回1死1、3塁から内野ゴロの間に同点。延長13回2死3塁で、前田がサヨナラ打を放った。名城大は延長戦に入って打線が沈黙した。

■殊勲の主将『気持ちで』

 投手を強襲した鋭い打球が後方へ転がり、3塁走者がサヨナラのホームを踏んだ。「みんなの気持ちがバットに乗った」と愛院大の前田。春秋通算40度目の優勝を狙う王者の執念が、4時間41分の熱闘に終止符を打った。

 両チーム合わせて9投手を注ぎ込む総力戦。名城大は2度先行したが、愛院大が最後まで食らいついた。

 13回2死3塁。前田はそれまで5打数1安打とふるわず、田中監督は代打を検討したが、主将の奮起に期待して「練習した技を出し切ってこい」と背中を押した。「勝つことだけ考えた」という前田はバットを短く持ち、3球目の直球を振り切って値千金の殊勲打を決めた。

 勝ち点を2に積み上げ、優勝争いに踏みとどまった。しかしシーズン前に故障した2枚看板の小川、溝口は調子が上がらず「投手陣の復活が鍵」と田中監督。前田は「つなぎを意識し自分の仕事をしっかりしたい」と支援を誓った。(松山義明)

◇瑞穂(愛院大2勝1敗)
名城大 2010020000000―5
愛院大 0000300110001―6
(延長13回)

(2009年4月29日 中日新聞朝刊23面より)

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