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中日新聞掲載の大学記事

2009.04.28

愛院大V戦線残った 逆転勝ちで名城大に雪辱

 愛院大が名城大に6−4で逆転勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとし、勝負を3回戦に持ち込んだ。名商大は東海学園大に6−0でストレート勝ちし、今季2カード目で初の勝ち点を挙げた。上野貴之投手(2年・祐誠)は2安打無四球の完封勝利。

▽2回戦(名商大2勝)
名商大 200003100―6
東海学園大 000000000―0


▽2回戦(1勝1敗)
愛院大 002200200―6
名城大 301000000―4


 愛院大が逆転勝ちで、V戦線に踏みとどまった。この日、名城大に連敗していれば、今季2つ目の勝ち点を落とすことになり、秋春連覇は絶望的となっていた。がけっぷちに立たされ、全員の必死な思いが勝利につながった。「食らいつきました。(リーグ優勝は他のチーム次第になったが)やれることをやるしかありませんから」と田中洋監督(38)。

 序盤から苦闘した。先発・溝口が1回に3四死球と制球を乱して、いきなり3失点。チームの窮地を救ったのが、このカードの1回戦の6番からトップ打者に抜てきされた大野だった。3回に適時打を放ったのが反攻の合図となり、7回は決勝の2点適時二塁打。

 「きょう負けていたら、4年生のボクらは最後の全日本大学選手権出場の可能性が消える。今は1試合1試合をラストのつもりで戦っているんです」と大野。投のヒーローは4回からロング救援した浦野だ。6イニングを零封。投の二枚看板である小川、溝口の不調を補う働きに田中監督は「本当によくやってくれている」と褒めた。勝ち点ゲットが懸かる3回戦のカギを握るのは現役リーグ最多の22勝右腕の小川。「先発した1回戦(26日)を見る限り、調子は上向いている。あした(28日)はやってくれるでしょう」と田中監督。勝ち点2で単独首位の中京大を追撃するためには、小川の復活が期待される。 (八手亦和人)

2安打11K完封 名商大・上野

 名商大の右腕・上野は東海学園大を2安打無四球11奪三振で完封。3年生エースの水野に並ぶ先発投手としての信頼度を高めた。「初完投です。練習で投げ込んだことでスタミナがついてきた。きょうは速球、スライダー、チェンジアップと、どの球も良かった」と胸を張った。

 東海学園大・鈴木監督(前週は中部大から勝ち点を奪ったが、名商大に2連敗)
「防戦一方でした。田島を連投で先発させた起用ミス。練習を見ていたらチームにスキができていると感じた。雷を落としたんですがねえ。この悔しさによって今後どう取り組むかでしょう」

(2009年4月28日 中日スポーツ10面より)

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