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中日新聞掲載の大学記事

2015.09.03

扶桑の旅行会社 学生が就業体験 犬山城下の観光案内学ぶ

 犬山市の犬山城と城下町を活用した着地型観光に力を入れている旅行会社ツアー・ステーション(扶桑町柏森)は今夏初めて、大学生のインターンシップ(就業体験)を受け入れた。県内3大学の学生が、城下町一帯を中心に観光現場の仕事を学んだ。(田中富隆)

 旅行業界や英語を生かした仕事に就きたい愛知淑徳大、愛知学院大、椙山女学園大の2〜4年生11人が参加した。

 インターンシップでは、犬山市、同市観光協会と名鉄がタイアップした「夏の犬山キャンペーン」(8月1〜31日)に合わせ、2日から30日までに計10回の講座が組まれた。

 学生たちは同社で犬山の歴史や文化などについてレクチャーを受け、城下町で浴衣の着付けや和菓子作りなどを体験したり、鵜飼いのバックヤードを見学したりした。留学生や友人を招き、花火大会や城下町の案内も実践した。

 通訳ガイドを目指す愛知淑徳大4年の小島菜々恵さん(22)=一宮市春明=は「観光客を呼ぶだけでなく、受け入れる地域の人も楽しんで関われる取り組みが大切だと感じた」と話した。

 同社は昨年、中小企業庁の「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選ばれた。犬山まちづくり株式会社と企画した着地型観光プランは2011年、国の中小企業地域資源活用プログラムの認定を受けている。

 加藤広明社長(49)は「今回の体験を通じて犬山の魅力を感じ、文化や歴史を伝えられる人材が1人でも増えてくれたら」と話した。

(2015年9月3日 中日新聞朝刊近郊版より)

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