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2015.08.19
ドッグフードでがん予防 商品化目指し岐阜大が実験
岐阜大(岐阜市)の丸尾幸嗣(こうじ)教授(獣医学)は19日、犬のがんを予防するドッグフードを世界で初めて商品化するため、9月から効果を検証する実験を始めると発表した。がんは、犬でも死因のトップとなっており、予防の研究が求められている。3年後の発売を目指す。
実験では、市販のドッグフードに、人間での抗がん作用が確認されているローズマリーと緑茶の成分を加えたものを使う。岐阜県獣医師会などを通じ協力する飼い主を募集。がんにかかりやすいゴールデンレトリバー200頭に3年間継続して食べさせ、がんの発症率などを調べる。
丸尾教授は「犬のがんは進行してから見つかるため、治療が難しいケースが多い。食事で予防できれば、多くの犬を救えるはずだ」と記者会見で述べた。犬は皮膚や乳腺のがんが多く、岐阜大にある動物病院でもがん治療を担当する腫瘍科の受診が年々増えているという。
(2015年8月19日 中日新聞夕刊12面より)
実験では、市販のドッグフードに、人間での抗がん作用が確認されているローズマリーと緑茶の成分を加えたものを使う。岐阜県獣医師会などを通じ協力する飼い主を募集。がんにかかりやすいゴールデンレトリバー200頭に3年間継続して食べさせ、がんの発症率などを調べる。
丸尾教授は「犬のがんは進行してから見つかるため、治療が難しいケースが多い。食事で予防できれば、多くの犬を救えるはずだ」と記者会見で述べた。犬は皮膚や乳腺のがんが多く、岐阜大にある動物病院でもがん治療を担当する腫瘍科の受診が年々増えているという。
(2015年8月19日 中日新聞夕刊12面より)