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中日新聞掲載の大学記事

2015.06.18

愛知大学公館100年物語 愛知大東亜同文書院大学記念センター編

 豊橋市の愛知大豊橋キャンパス。その北端から500メートルほど北東の丘に立つのが「愛知大学公館」である。1912(明治45)年、旧陸軍第15師団司令部の師団長官舎として建設された。

 終戦翌年の46年、中国・上海にあった「東亜同文書院」が豊橋で「愛知大学」として再開した際、教員の宿舎となった。洋館ながら住居部に和室を併設した木造平屋で、洗練された巧みな和洋折衷の美しさがあった。

 教員と学生の交流の場として愛されたが、80年代以降、その存在感は薄れ、老朽化も進んで閉鎖された。2012年に築100年を記念して一般公開され、2日間で予想を超える2000人が訪れた。

 本書は、この建物の誕生から再生までの歴史、建築的価値の高さと地域の宝として保存を願う人々の思いが、エピソードや写真を交えてまとめられた。

 B5判、55ページ、926円(税別)。名古屋市中区千代田3の1の12、あるむ=052(332)0861=発行。

(2015年6月18日 中日新聞朝刊なごや東総合版より)
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