進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2009.03.30

設立1年祝いフェス 名大の『外国人県民を支援する会』

 名古屋大(千種区)の留学生や学生らでつくる「外国人県民を支援する会」が、設立から1周年を迎える。29日には、名大で国際交流とバザーのイベント「サクラフェスタ2009」を開いた(石屋法道)

『言葉や法律、研修生らの現状知って』

 同会は昨年4月の設立。中国やミャンマーなどアジアから来日した依頼者に同行し、役所や病院で通訳や手続きの手助けをしている。会員で大学院生の河辺亮輔さん(29)は「特に外国人研修生らは言葉や法律の問題で切羽詰まった状況にあるのを知ってほしい」と訴える。

 仕事中にけがをした研修生を支えてきた中国出身の大学院生、于涛(ウータオ)さん(27)は「同じ国の出身でも接点がなかったが、困っているのを知り自分のことのように助けたいと思った」。支援を受けた中国出身の別の男性(43)は「他に相談する場所がなかった。本当に助けられた」と話していた。

 サクラフェスタでは、日本舞踊の演技や習字の体験、浴衣や民族衣装の試着撮影会などが繰り広げられた。会員らが集めた商品のバザーやカフェもあり、学生や地域住民、外国人団体などでにぎわった。収益金は今後の活動費に充てられる。

 通訳、協力の申し出などは同会=(電)090(3938)5958=へ。

(2009年3月30日 中日新聞朝刊市民版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ