進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2015.04.25

震災被災地 見聞語る 職業体験した名学芸大生

 東日本大震災の被災地、宮城県内の企業で職業体験をした名古屋学芸大(日進市)の学生10人は24日、大学で報告会を開き、現地の様子や復興への思いを話した。

 職業体験は、復興庁が全国の大学生を対象に実施する「復興支援インターン」の一環。学生たちに現地での活動で得た情報をそれぞれの地元で発信することで復興を後押ししてもらうのが目的だ。

 2〜4年生の10人は2〜3月の7日間、イチゴなど農産物の直売所や缶詰の水産加工会社など3カ所に分かれて現地で過ごした。

 報告会には学生ら40人が参加。直売所に関わった3人は、震災で家族を失ったり家を流されたりした現地の学生とも一緒に活動したことを報告した。

 「被災地で私たちがしたいことをするだけじゃ意味がないと突きつけられた。悩みながら継続の重要性を感じた」「このつながりを大切にし、私たちにできることを考えて行動を続けたい」などと声を詰まらせながら話した。

 報告会は、震災や原発事故を考える同大の企画展の一環。29日午後5時10分〜6時には、同大図書館で震災に関わりを持つ教員らによるトークライブがある。(並木智子)

(2015年4月25日 中日新聞朝刊なごや東版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ