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2015.04.12
愛知大学野球 愛院大、愛大が先勝
1部の第2週第1日は11日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で1回戦2試合を行い、愛院大が中京大に2−1でサヨナラ勝ちした。愛大も3−2で日福大に先勝した。
愛院大は延長13回、死球を足掛かりに2死一、三塁とし、宮野(4年、石川・星稜)の投手強襲内野安打でサヨナラ勝ち。先発大蔵(3年、岐阜・大垣西)は3安打1失点で完投した。愛大は1回1死満塁から小川(2年、愛知・東邦)の中前打などで3点を先制。エース西川(3年、同・大府)は終盤、走者を出しても粘って逆転を許さなかった。
■新監督リーグ戦初○
2月から愛院大を率いる元プロの木村監督が、リーグ戦初勝利を挙げた。延長13回に犠打と盗塁を絡めて好機を広げてサヨナラ勝ち。「走塁の専門家である自分らしい攻め方ができた」と喜んだ。
現役時代は日本ハムで代走、守備固めとして活躍し、引退後も外野守備走塁コーチを務めた。「積極的に走って攻めることが、一番の防御だと思う」とこだわる。「これからも足でかき回して、相手にプレッシャーをかけていきたい」と意気込んだ。
■延長13回 冷静に投げ勝つ 愛院大・大蔵
両エースが先発し、延長にもつれ込んだ投手戦。昨秋の悔しさを糧にして、最後まで投げ抜いた愛院大の右腕大蔵に、軍配が上がった。
13回に安打を浴びても、動揺はなかった。2死一塁、1ボールから二盗を狙った走者をけん制して挟殺。「1球目で走ってこなかったから、2、3球目で走ってくると警戒し、ボールを長く持って盗塁を誘った」。冷静な読みで相手に流れを渡さず、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
打球を引っ張る打者が多い中京大打線に対し、徹底的に外角を攻めて打ち取った。相手の先発岡部(4年、三重・いなべ総合学園)も好投し、試合が動かない。先に岡部が降板したが、「自分は誰にもマウンドを譲る気はなかった」と懸命に腕を振った。
昨秋は途中から腰痛で登板できず1勝止まり。「戦力になれず申し訳なかった。今季はエースの責任感を持って勝利を支えたい」。その思いをぶつけた初戦の姿は、チームにとって心強かった。 (平野梓)
▽パロマ瑞穂(愛院大1勝)
中京大 1000000000000―1
愛院大 1000000000001x―2
(延長13回)
▽同(愛大1勝)
愛大 300000000―3
日福大 000010100―2
(2015年4月12日 中日新聞朝刊26面より)
愛院大は延長13回、死球を足掛かりに2死一、三塁とし、宮野(4年、石川・星稜)の投手強襲内野安打でサヨナラ勝ち。先発大蔵(3年、岐阜・大垣西)は3安打1失点で完投した。愛大は1回1死満塁から小川(2年、愛知・東邦)の中前打などで3点を先制。エース西川(3年、同・大府)は終盤、走者を出しても粘って逆転を許さなかった。
■新監督リーグ戦初○
2月から愛院大を率いる元プロの木村監督が、リーグ戦初勝利を挙げた。延長13回に犠打と盗塁を絡めて好機を広げてサヨナラ勝ち。「走塁の専門家である自分らしい攻め方ができた」と喜んだ。
現役時代は日本ハムで代走、守備固めとして活躍し、引退後も外野守備走塁コーチを務めた。「積極的に走って攻めることが、一番の防御だと思う」とこだわる。「これからも足でかき回して、相手にプレッシャーをかけていきたい」と意気込んだ。
■延長13回 冷静に投げ勝つ 愛院大・大蔵
両エースが先発し、延長にもつれ込んだ投手戦。昨秋の悔しさを糧にして、最後まで投げ抜いた愛院大の右腕大蔵に、軍配が上がった。
13回に安打を浴びても、動揺はなかった。2死一塁、1ボールから二盗を狙った走者をけん制して挟殺。「1球目で走ってこなかったから、2、3球目で走ってくると警戒し、ボールを長く持って盗塁を誘った」。冷静な読みで相手に流れを渡さず、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
打球を引っ張る打者が多い中京大打線に対し、徹底的に外角を攻めて打ち取った。相手の先発岡部(4年、三重・いなべ総合学園)も好投し、試合が動かない。先に岡部が降板したが、「自分は誰にもマウンドを譲る気はなかった」と懸命に腕を振った。
昨秋は途中から腰痛で登板できず1勝止まり。「戦力になれず申し訳なかった。今季はエースの責任感を持って勝利を支えたい」。その思いをぶつけた初戦の姿は、チームにとって心強かった。 (平野梓)
▽パロマ瑞穂(愛院大1勝)
中京大 1000000000000―1
愛院大 1000000000001x―2
(延長13回)
▽同(愛大1勝)
愛大 300000000―3
日福大 000010100―2
(2015年4月12日 中日新聞朝刊26面より)