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中日新聞掲載の大学記事

2015.01.05

全国地区対抗大学ラグビー 名城大が決勝進出

 第65回全国地区対抗大学ラグビー大会(中日スポーツ後援)の第2日は4日、名古屋市の瑞穂ラグビー場で準決勝2試合があり、6年ぶりの優勝を目指す名城大(東海・北陸)は神戸大(近畿)に55−19で逆転勝ちし、6日の決勝に進出した。信州大(関東2区)は昨年優勝の東学大(関東1区)に0−26で敗れた。

■神戸大に逆転勝ち

 花園常連校でもまれた1年生が鮮やかなトライを挙げた。名城大がリードを12点に広げた後半33分。大阪・常翔学園高出のSH大嶌一平が敵陣のラックで前方にスペースを見つけるやいなや、自らボールを持ち出した。FBと1対1になるとボールを小さく蹴り上げ、再びキャッチしてインゴールへ駆け込んだ。

 「迷うくらいなら、前に走れと指示されていた。(トライ時のプレーは)得意なプレーです」

 高校時代はレギュラーではなかったが、控えメンバーとして全国高校選抜大会などの大舞台を経験。兄・陵介さん(24)がOBだった縁で名城大に進学した。入学直後にスタメンを奪ったものの、東海学生リーグ開幕戦でいきなり右膝内側靱帯(じんたい)を負傷。長いリハビリを経て、今大会の初戦・札幌大戦から復帰した。

 「常翔学園から来ているだけあって、球さばきがいい。楽しみな選手」と中村司監督(46)。大嶌は「高校時代に厳しい練習をしてきた。チームのレベルをどんどん上げていきたい」と1年生ながら意識は高い。

 決勝の相手は連覇を狙う東学大。大嶌は「やる以上は優勝しようとみんなで話している」。前回出場した2009年以来の優勝を目指して、1年生のSHが名城大を加速させる。 (麻生和男)

■後輩にVの夢託す 信州大

 信州大は同じ国立大で、連覇を狙う東学大にスクラムとラインアウトで圧倒された。4トライを許して決勝進出を逃したものの、選手兼任監督のFB浮津は「いい相手に全てを出し切れたので悔いはない」と晴れやかな表情。1964年創部で地区対抗大会出場は初めて。悲願だった初勝利を初戦で挙げた。浮津は優勝の夢を後輩たちに託した。

(2015年1月5日 中日スポーツ7面より)

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