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中日新聞掲載の大学記事

2014.11.26

「負けてたまるか」説く シベリア抑留体験 大学生に大垣・今川さん

 戦後のシベリア抑留体験を伝えている大垣市の丸順最高顧問今川順夫さん(91)が25日、羽島市の岐阜聖徳学園大で教育学部の学生らに映像や飯ごうなどの実物を交えながら語り継いだ。

 同大教育学部の高田準一郎准教授(57)=社会科教育学=が8月に大垣市で今川さんの講演を聞いて「学生にも」と、初等社会の講義の一環で招いた。

 今川さんは氷点下60度にも冷え込むシベリアで収容所に入れられ、人間扱いされずに来る日も来る日も強制労働を強いられ、仲間の多くを失ったことなどを紹介。「負けてたまるか」精神で乗り越えた経験を基に、学生には「こんな環境に負けてたまるか、こんな競争に負けてたまるかの気持ちで生きてほしい」と語りかけた。

 1年の岩谷佳苗さん(18)は「酷寒の地で使命感をもって耐えたことを知った。大垣市に住んでいるので、身近な人に感じた」と話した。(川崎宏三)

(2014年11月26日 中日新聞朝刊西濃版より)
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