愛院大が４−３で日本福祉大に逆転勝ちした。６番指名打者の宮野峻捕手（３年・星稜）が８回に決勝の適時二塁打。今週連勝すれば、優勝戦線に浮上する。勝ち点を挙げれば優勝が決まる日本福祉大は先手を取られた。愛大は延長の末、６−５で中京大に競り勝った。

■宮野　８回決勝打

　勝ち越し打を放った宮野が二塁上で大きくガッツポーズした。同点の８回２死二塁だった。「フルカウントだったので、直球は来ないだろうと思い、思い切り振ったら、バットの芯に当たってくれた」。チェンジアップを狙い通り右中間に運ぶ二塁打だ。

　春王者の意地もある。相手の日本福祉大に王座を渡すわけにはいかない。「あした勝ちます」と言葉少なに闘志を燃やした。

　愛院大の逆転優勝の可能性は残されている。条件は（１）日本福祉大に連勝（２）今週愛大が２連勝を逃す（３）来週中部大が勝ち点を落とす。他力の部分が大きいものの、３失点完投した是枝は「他のチームのことは気にしてもしょうがないので、とにかく自分たちが勝つことだけを考えたい」と気を引き締めた。　（安達健）

　▽日本福祉大・浜嶋監督　（勝ち点取れば優勝のカード初戦を落とし）「残念だ。悔しいね。単独首位ということで選手らも若干の慢心があった」

▽１回戦（愛院大１勝）
日福大　０２１００００００―３
愛院大　００２０１００１ｘ―４
本塁打　岡鼻（福）

▽１回戦（愛大１勝）
中京大　１１１１００１００００―５
愛大　１３００００１０００１―６
（延長１１回）

（2014年10月19日　中日スポーツ11面より）