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中日新聞掲載の大学記事

2014.10.13

愛知大学野球 中部大 愛院大下し1勝1敗 途中出場 鈴木陽 決勝2ラン

 中部大と名城大が雪辱し、両カードとも1勝1敗として13日に豊田市運動公園球場で行われる3回戦に勝負を持ち越した。中部大は指名打者として途中出場した鈴木陽介捕手(3年・麗沢瑞浪)が勝ち越し2点本塁打を放ち、愛院大に4−2で逆転勝ち。名城大は延長12回、3−2で中京大に競り勝った。

■“捕手の読み”大当たり

 手応え十分だった。会心の一発に中部大・鈴木陽の声が弾んだ。「打った瞬間に入ると思った。絶対に優勝したいので、いい仕事ができました」。2点を追った7回に同点に追い付き、なお1死二塁の好機。愛院大の先発左腕・原崎の直球を引っ張ると、打球は左翼スタンドに飛び込んだ。

 11日の1回戦はスタメンだったが、この日はベンチスタート。それでも「左の原崎なのですぐに出番は来る」と待っていた。指名打者で先発した細川純が5回に四球で出塁すると代走で出場。「代走でびっくりした」と笑ったが、これは「試合に入りやすくするために」という堀田崇夫監督(40)の配慮だった。

 「いい準備ができた」と鈴木陽。指名打者での出場が多いが本職は捕手。決勝2ランは「前の投球で変化球が抜けた。次は真っすぐだと思った」。捕手らしい配球の読みでヒーローになった。

 3年生になった今年から主力となった鈴木陽のリーグ戦初出場は昨秋の中京大戦。母校・麗沢瑞浪高の2年先輩で、中京大不動のエースだった清水(現日本生命)と代打で対戦した。結果は好機で二塁ライナーに倒れたが、その初打席をきっかけに「自分には打撃しかない」と決意。練習では誰よりも遅くまで残ってバットを振り続けた。

 清水からリーグ戦開幕前に「頑張れよ」と励ますメールが届いた。「これでいい報告ができる。でも優勝してからです」と鈴木陽。頂点に立つまで、バットでチームに貢献する。 (麻生和男)

■相手捕逸で決勝点 名城大

 名城大は3時間半を超える戦いを制し、中京大に雪辱した。6番手登板した相手エース・山下大から延長12回表に2死走者なしから満塁まで攻め、最後は捕逸で決勝点。敗れた11日の1回戦後のロッカーで、松永監督はミスが目立った3年生以下のメンバーを集めて、厳しい言葉で奮起を促したばかり。松永監督は「4年生の足を引っ張るなと注意した。気合を入れた分、きょうは粘れたかな」とうなずいた。

▽2回戦(1勝1敗)
名城大 000100100001―3
中京大 000000002000―2
(延長12回)
 
▽2回戦(1勝1敗)
愛院大 002000000―2
中部大 000000400―4
本塁打 鈴木陽(中)

(2014年10月13日 中日スポーツ10面より)
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