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中日新聞掲載の大学記事

2008.12.29

理学部の新設 名市大が構想 ノーベル賞で人気

 名古屋市立大が、ノーベル賞受賞ラッシュで学生の人気が高まっている理学部を新設する構想が明らかになった。2009年から設置に向けた調査を始め、早ければ12年度から学生を受け入れる。

 名市大は市内の計4キャンパスに計6学部あり、理学部の新校舎は山の畑キャンパス(瑞穂区)に建設。定員50人。生物環境や遺伝子、生命の進化など現在は高知大などにしかない環境に特化した理学部にする。

 教員は25人で、研究者だけでなく、環境省OBや、10年に名古屋市で開かれ、7000人の政府関係者や研究者らが集まる生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)で世界的な大物科学者や名物教授の“スカウト”も目指す。

 東海三県には名古屋大にしか理学部がない。ノーベル賞受賞ラッシュで基礎研究の大切さが見直されつつある中で、大半が他県に流出している理学部志望者をこの地域に引き留めることにもつながる。

 11年度にも文部科学省に認可を申請する意向だが、人文社会学部の教員を削減するなど組織再編も進める。

(2008年12月29日 中日新聞朝刊1面より)
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