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中日新聞掲載の大学記事

2014.06.01

愛知大学野球 中京大 残留王手 下位打線お目覚め!適時打&本塁打

■プロ注目 北出を3イニングKO

 中京大(1部最下位)が先勝し、残留まであと1勝とした。愛工大(2部代表)のプロ注目右腕・北出を序盤に攻略。中盤に追い上げられたものの、4−2で逃げ切った。

■序盤に主導権

 容赦なく照り付ける太陽の下、純白のユニホームがよく映えた。リーグ屈指の好投手から4点を奪って残留に王手を掛けた中京大。リーグ戦ではほとんどなかった笑顔がナインに広がる。「今季初めて投打がかみ合った」と半田卓也監督(31)の表情もやわらいだ。

 1回こそ三者凡退に終わったが、2回に下位打線が目覚めた。2死一塁で7番・浜口。「ボール球に手を出していた」というリーグ戦の反省から、ストライク以外はファウルにする練習を徹底。成果はすぐに出た。粘って11球目。「速さに目が慣れた」と直球を打ち返し、適時二塁打で先制点をもたらした。

 勢いは止まらない。続く8番・飯田は「変化球が多い」と北出の投球を分析し、待っていたスライダーを強振した。左越えの2点本塁打で一気に主導権を奪うと相手エースを3回でマウンドから降ろし、「この勝ちは明日につながる」と胸を張った。

■2年右腕も奮投

 投げては2年生右腕の山下が6安打2失点の完投。チームの命運を左右する大一番で「いつもより気持ちが入っていた」。6回に一発を浴びたものの、その後は要所を締めた。リーグ戦で失点につながるミスを頻発していた野手陣も、この日は最後まで安定していた。

 攻守ともに光った昨秋王者の粘り。土壇場で取り戻しつつある“らしさ”を来季につなげるためにも「もう1つ勝たないと意味がない」。現役時代を含めて13回目の入れ替え戦だという指揮官は、自らに言い聞かせるようにつぶやいた。 (小西亮)

■最速更新151キロも4失点 愛工大・北出

 愛工大のエース・北出は、自己最速を2キロ更新する球速151キロを記録したものの、4失点を喫してわずか3回で降板。「コントロールが甘くなってしまい、勝負弱さが出た」と反省した。速球対策として中京大打線がノーステップ打法で挑んできた点に触れ「向こう(中京大)のやり方はもう分かった。怖いバッターはいない。切り替えて次の登板に備えたい」と前を向いた。

■同朋大も王手!!2、3部入れ替え戦

 2、3部入れ替え戦では、同朋大(2部最下位)が11−0で名工大(3部代表)に先勝。先発全員安打と打線が奮起し、残留に一歩近付いた。「打てる球を打つという当たり前のことができた結果」と馬渕監督。大勝にも浮かれることなく「常に挑戦者の気持ちで戦っていきたい」と冷静に話していた。

▽1回戦(中京大1勝)
愛工大(2部1位) 000002000―2
中京大(1部6位) 03100000x―4
(工)北出、奥林−松岡
(京)山下大−飯田
本塁打 飯田(京)、内原(工)

◇愛知大学2、3部リーグ入れ替え戦第1日(春日井市民)=中日スポーツ後援
▽1回戦
同朋大(2部最下位)11−0名工大(3部代表)

(2014年6月1日 中日スポーツ10面より)

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