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中日新聞掲載の大学記事

2014.04.14

愛知大学野球 愛院大・曽田 圧巻デビュー

 愛院大が3−2で名城大を破り、2連勝で勝ち点を獲得した。終盤に追い上げられたが、リーグ戦に初登板した曽田優作投手(2年、開星)の好リリーフで1点差を守りきった。愛大も6−1で中部大に連勝し、勝ち点を得た。

■2イニング1/3無失点救援、最後は3連続K

 リーグ戦で初めて立つマウンドが、いきなり2死二塁で同点のピンチ。それでも愛院大の右腕・曽田に気負いはなかった。「投げる機会を与えてもらったから楽しもう」。相手の主軸を決め球のスライダーで三振に仕留めてリズムに乗り、2イニング1/3で出塁を許したのは四球の1度だけ。最終回は3者連続三振で締め、デビューに花を添えた。

 前日の試合を見て、相手打線が変化球にうまく対応できていないと判断。スライダーを多投し、左打者にはシンカーで攻めた。制球は乱れることなく「低く丁寧に投げられていた」と自分でも合格点。梶原康之監督(25)も「自分の球を放れていた」と大きくうなずいた。

 県大会で4強止まりだった高校3年の夏以降、スリークオーターからサイドスローに変えた。「速くてすごい球を投げるピッチャーはたくさんいる。生き残るなら変化球を磨かないと」。直球の速さが約10キロ落ちた代わりに、変化球の鋭さを得た。

 大学入学後は救援投手としてやっていくと決めた。厳しい場面での登板が多くなるが、平常心でいられる自信はあった。「高校時代にメンタル面の強化を嫌というほどやったんで大丈夫」。その言葉どおり、強心臓ぶりを証明した。

 完投できる絶対的な大黒柱が不在のチームで、継投は生命線になる。それだけに任される役割は大きい。「登板したら流れを壊さずに勝利に貢献したい」。どんな局面だろうが、マウンドに向かう。 (小西亮)

■会心の適時三塁打 愛大・安藤

 愛大は、主砲の一振りで一気に主導権をつかんだ。3回無死満塁の先制のチャンスで、4番・安藤が走者一掃の適時三塁打。高めに抜けたスライダーをとらえた会心の当たりに「気持ち良かった」と満面の笑みを見せた。

▽2回戦(愛院大2勝)
愛院大 102000000―3
名城大 000002000―2

▽2回戦(愛大2勝)
中部大 000001000―1
愛大 00301200x―6

(2014年4月14日 中日スポーツ6面より)

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