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2008.11.27
「聖母の御眠り」彩り目覚めた 15世紀の作品 名芸大生模写完成
名古屋芸術大美術学部(北名古屋市)の日本画コースの学生らが、フランス・ブルゴーニュ地方にあるサン・ヴァンサン大聖堂の壁画「聖母の御眠り」の模写作品を完成させ、国内初展示となる国内巡回展(中日新聞社後援)が26日、埼玉県川越市郭町の市立美術館で始まった。12月7日まで。
制作に2年 埼玉から巡回展
壁画「聖母の御眠り」は、マリア臨終の床に集まった十二使徒を描いた15世紀のフレスコ画。名芸大名誉教授でフレスコ画家の高橋久雄さん(72)が、1984年から13年かけて修復した縁で、模写が認められた。
模写作品は、幅約3・2メートル、高さ2・6メートルで、実物の95%の大きさ。学生や教員ら12人が日本画の技法も駆使し、2年間かけて完成させた。
作品は日仏修好通商条約の締結150周年記念として、6月にパリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部や同大聖堂で披露された。
国内巡回展は、高橋名誉教授が埼玉県出身で、現在の住居があるブルゴーニュ地方のオータン市が同県川越市と姉妹都市提携していることから、川越市立美術館でスタート。併せて高橋さんのフラスコ画26点も展示している。高橋さんは「立派に完成した模写作品を、ぜひ多くの人たちにご覧いただければ」と話していた。入場無料。
「東京展」は12月9日から14日まで東京都新宿区の新宿文化センター、「名古屋展」は来年1月14日から20日まで北名古屋市徳重西沼の名古屋芸大アート&デザインセンターで開かれる。(穐田晴久)
(2008年11月27日 中日新聞朝刊愛知総合版より)
制作に2年 埼玉から巡回展
壁画「聖母の御眠り」は、マリア臨終の床に集まった十二使徒を描いた15世紀のフレスコ画。名芸大名誉教授でフレスコ画家の高橋久雄さん(72)が、1984年から13年かけて修復した縁で、模写が認められた。
模写作品は、幅約3・2メートル、高さ2・6メートルで、実物の95%の大きさ。学生や教員ら12人が日本画の技法も駆使し、2年間かけて完成させた。
作品は日仏修好通商条約の締結150周年記念として、6月にパリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部や同大聖堂で披露された。
国内巡回展は、高橋名誉教授が埼玉県出身で、現在の住居があるブルゴーニュ地方のオータン市が同県川越市と姉妹都市提携していることから、川越市立美術館でスタート。併せて高橋さんのフラスコ画26点も展示している。高橋さんは「立派に完成した模写作品を、ぜひ多くの人たちにご覧いただければ」と話していた。入場無料。
「東京展」は12月9日から14日まで東京都新宿区の新宿文化センター、「名古屋展」は来年1月14日から20日まで北名古屋市徳重西沼の名古屋芸大アート&デザインセンターで開かれる。(穐田晴久)
(2008年11月27日 中日新聞朝刊愛知総合版より)