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中日新聞掲載の大学記事

2014.02.03

よっかいち映像広場 故郷の動画 世界に

 三重県四日市市の有志でつくる「メディアネット四日市」が、市内で撮影された動画を集めたポータルサイト「よっかいち映像広場」を作った。大手サイト「ユーチューブ」に登録された動画を整理したもので、ホームビデオや地域の行事も対象。掲載数の増加とともに、アクセス数も徐々に伸びている。(山口登史)

 メディアネット四日市は10年ほど前に結成。市内の動画撮影の愛好家や四日市大の学生ら15人で構成する。四日市まつりや成人式など市の話題から、地区の運動会や懇親会といったより身近な話題まで幅広く撮影、発表している。

 近年はケーブルテレビ局「CTY」と協力し、市民が撮影した短時間の動画を放送する15分の番組「発信市民チャンネル」を手掛けてきた。

 しかし、番組は一昨年で終了。過去の放送分をまとめたホームページも制作したが、番組投稿者を中心に新たな発表の場を求める声が上がってきた。

 動画投稿サイトの多くは、それぞれの動画に個別のアドレスを設けており、アクセスすれば、見ることができる。しかし、目的の動画にたどり着くのは容易ではない。よっかいち映像広場は「祭り」「季節の話題」などの分野や撮影者ごとにアドレスを整理し、探しやすくなっている。

 動画を発表したい人はユーチューブに投稿した上で、メディアネット四日市に連絡する。チェックを通れば、アドレスが掲載される。

 個人で制作する動画は、テレビ放送と異なり時間制限がない。動きのある伝統文化の微妙な所作など、言葉や静止画では限界のある内容も滑らかに伝えられる長所もある。

 開設から1年が経過。メディアネット四日市が主催する動画撮影教室などでPRもし、当初は1日のアクセスが10件程度だったのが、現在は30件程度まで増加。動画の数も増えているという。

 久保田領一郎理事長(71)は「市民に広く呼び掛け、よっかいち映像広場の活用をPRしていきたい」と話している。

(2014年2月3日 中日新聞朝刊三重総合版より)
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