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中日新聞掲載の大学記事

2013.12.06

医療と芸術題材 日野原さん講演 名古屋芸大

 102歳の現役医師で聖路加国際メディカルセンター(東京)理事長の日野原重明さんが5日、特別客員教授を務める北名古屋市の名古屋芸術大西キャンパスで「アートと医療」と題した講演会を開き、学生や市民400人が耳を傾けた。

 日野原さんは、古代ギリシャではアートに「癒やしの技」との意味があったと紹介。「心などを病んだ人への温かなケアとしての役割があった」と、近代医学との違いを指摘した。

 自身の体験を交え、芸術の効能も語った。22歳で結核を患った際、高熱の苦しみを紛らわせたのが作曲。幼いころからピアノを習っていた日野原さんは病床での気分転換のため、趣味の音楽を聴いて楽譜を書き取る練習にのめり込むうちに作曲の仕方を覚えたという。

 「病気の苦難が芸術の才能を与えてくれることもある。苦しいことも耐えれば恵みは来る」と語った。

(2013年12月6日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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