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中日新聞掲載の大学記事

2013.11.01

郷土の英雄 歌舞伎に 各務原ゆかりの男依題材 村国座で3日上演 悲恋物語「豪華できれい」

 各務原市ゆかりの飛鳥時代の豪族、村国男依(おより)を題材にした歌舞伎が3日、同市各務おがせ町の芝居小屋「村国座」で上演される。市制50周年を記念に市が企画。「郷土の英雄に光を当てる機会に」と、出演者の稽古にも力が入っている。(斎藤雄介)

 演題は「男依歌舞伎−紅葉深恋鐘(あきふかまりこいのかねつき)」。672年の壬申(じんしん)の乱で武功を挙げた男依と、架空の人物「秋姫」のかなわぬ悲恋を、後世の人々が踊りを交えて語る内容だ。

 ストーリーは、恋い焦がれるあまりに大蛇になって男を焼き殺す女性を描いた「京鹿子娘道成寺」を軸に、名古屋市の「NPO法人むすめかぶき」が組み立てた。むすめかぶきが演技指導や演出なども担当し、市の出演募集に応じた小学生から30代までの市民も出演する。

 出演者20人のうち、男依役の1人を除く19人が女性。主役の白拍子を演じるむすめかぶきの柴川菜月さん(中部学院大1年)は「たくさんの女性出演者が、そろって踊りや立ち回りを演じる。豪華できれいですよ」と自信をみせる。

 上演は、正午からと午後5時からの2回。入場料2000円。昼の部は約200席がほぼ完売しているが、夜の部はまだ余裕がある。チケットは市教委文化財課、市民会館、チケットぴあなどで。問い合わせは同課=電058(383)1475=へ。

(2013年11月1日 中日新聞朝刊岐阜近郊総合版より)
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