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中日新聞掲載の大学記事

2013.09.13

みりん醸造元で半年就業体験 働く意識を学んだ 碧南で安城の稲垣さんら

 碧南市弥生町の三河純米本みりん醸造元「杉浦味淋(みりん)」で半年間、大学生の若者2人がインターンシップ(就業体験)で汗を流してきた。近く就業体験を終える2人は「働く社会人の意識を学んだ」と、今後の就職活動を見据えている。

 愛知淑徳大ビジネス学部3年の稲垣瑞穂さん(20)=安城市=と、愛知大経営学部2年の日比野亮平さん(20)=北名古屋市。「食」に興味を持っていた2人は、岐阜市のNPO法人の橋渡しで杉浦味淋の杉浦嘉信社長(47)と出会った。

 同社へ週3〜5日通い、宣伝活動のほか、みりんを使ったスイーツの料理教室を名古屋や刈谷市で企画したり、異業種交流会に参加したりした。製造現場では仕込みや搾りを体験し、社員を手伝った。展示会では地元産の餅米や焼酎を原料に使って熟成させる製品の良さをPRした。

 稲垣さんは「社会人としてのコミュニケーション能力が身に付いた。体にいい食を紹介したいという将来の職業のイメージが明確になった」。日比野さんは「講義を聴いて試験を受けるという大学とは大違いで、実践の部分を体験できた」と振り返る。杉浦社長は「インターン生は新しい風を吹き込んでくれる。会社としてもメリットは大きい」と話す。

 同社では14日午後2時から、古式製法の紹介や年に一度の搾りを見学できるイベントを開く。定員15人。(問)杉浦味淋=電0566(41)0919(早川昌幸)

(2013年9月13日 中日新聞朝刊西三河版より)
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