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2013.09.01
愛知大学野球秋季リーグ7日開幕 中京大 復帰V狙う 7季ぶり1部昇格
■過去33度優勝 半数2年生 山中主将が引っ張る
愛知大学野球連盟は31日、名古屋市内で会見し、秋季リーグ戦(中日スポーツ後援)の日程を発表した。7日に瑞穂球場で開幕し、10月下旬まで開催される。注目は7季ぶりに1部昇格した中京大。1年春に1部で打撃賞(首位打者)と新人賞、ベストナインを獲得した主将の山中渉伍遊撃手(4年・中京大中京)とエース左腕・清水翔太投手(4年・麗澤瑞浪)を中心に昇格即優勝を狙う。中京大は開幕週で今春優勝の愛大と対戦する。
伝統校がようやく戻ってきた。1部で33度の優勝を誇る中京大が2010年春以来、7季ぶりに1部復帰する。
半田卓也監督(30)は「選手にもOBの方にも寂しい思いをさせてきた。ここがスタートラインのつもりで、ここから勝負したい」と意気込んでいる。
スタメンの半数を2年生が占める若いチーム。経験不足は否めないが、09年夏の甲子園で全国制覇した中京大中京高の主将で、大学でも3年秋から主将を務める山中や、今春6勝を挙げた清水の両4年生が下級生を引っ張っている。
1年春に1部で大活躍しながら、同年秋から2部に降格した山中は「みんなで苦しんだけど、最後(4年秋)は1部。縁があると思う。1部の経験は少ないけど、他の経験でカバーしたい」と意欲的。最速143キロを誇る清水は初の1部登板となるが、「最後なので楽しみたい。レベルの高い相手と対戦できるのは、自分にとってプラス」と気後れはない。
勝率で順位を争う2部は1カード2試合と決まっていたが、勝ち点制の1部では1カード3試合以上戦うケースもある。春は清水と2年生左腕・岡部の2人でほぼ投げ抜いてきたものの、3回戦を考慮すれば今季は継投が大きなポイント。「2部は投手2枚で何とかなったけど、1部では総力戦になる。底上げをテーマに取り組んできたので、期待している」と半田監督。リリーフを任される4年生右腕・杉山や、1年生投手らの働きが鍵を握る。
全国大会出場も大きな目標。1部で2位以内に入り、東海地区、北陸を含めた3連盟王座決定戦で優勝すれば、明治神宮大会(11月16日から5日間・神宮)の出場権を得る。「1部で優勝するくらいの力を付けないと上がれないと思って練習してきた」と半田監督。山中も「狙っていきたい」と言い切った。強豪ひしめく1部の優勝争いに、昇格した伝統校が割って入る。(麻生和男)
■新しいユニホーム
来年、開学60周年を迎える中京大は今秋からユニホームをリニューアルする。高めの襟を採用し、胸の校名を筆記体からブロック体に変えるなど、原点回帰で過去のデザインを復活させる。半田監督は「現役選手は伝統を知らないといけないし、OBの方には現役を応援してほしい」と話した。開幕の愛大戦で、お披露目する予定。
■1部リーグ見どころ
各校とも戦力に大きな差はないが、今春、7季ぶりに優勝した愛大と愛院大を中心に優勝争いは繰り広げられそうだ。
愛大はエース右腕・森と4年生左腕・水越が安定し、打線は4番・松本道を中心に迫力がある。全日本大学選手権を経験した自信も武器となる。
連続優勝が6季でストップした愛院大は投打ともに充実。巻き返しを期す萩原、波多野の両4年生投手がフル回転すれば、相手打線は簡単には打ち崩せない。
今春3位の中部大は打率3割7分、3本塁打、18打点と活躍した4番・神鳥を中心に打線の破壊力が際立つ。木村、若林の両先発投手の出来次第では優勝も見えてくる。
名城大は3年生左腕・森田、名商大は今春エース格に台頭した吉岡が投手陣を支える。7季ぶりに1部昇格した中京大の清水、岡部の両左腕は他校にも引けを取らない。
■人間環境大が脱退
愛知大学野球連盟は31日の理事会で、人間環境大硬式野球部の連盟脱退を承認した。人間環境大は部員数の減少などから春季リーグ戦参加を辞退し、今秋も不参加が決まっていた。
◇愛知大学野球1部秋季リーグ戦日程◇
9月 7日(土) 愛大−中京大 愛院大−中部大 名城大−名商大(瑞穂)
9月 8日(日) 中部大−愛院大 中京大−愛大 名商大−名城大(瑞穂)
9月 9日(月) 予備日(3回戦)(瑞穂)
9月14日(土) 愛院大−中京大 中部大−名商大(瑞穂)
9月15日(日) 名商大−中部大 中京大−愛院大(瑞穂)
9月16日(月) 予備日(3回戦)(名城大G)
9月21日(土) 愛大−名商大 名城大−中京大(愛院大G)
9月22日(日) 中京大−名城大 名商大−愛大(豊田運動)
9月23日(月) 予備日(3回戦)(愛院大G)
9月28日(土) 愛大−中部大 愛院大−名城大(豊田運動)
9月29日(日) 名城大−愛院大中部大−愛大(豊田運動)
9月30日(月) 予備日(3回戦)(瑞穂)
10月 5日(土) 愛院大−名商大 中部大−中京大(瑞穂)
10月 6日(日) 中京大−中部大 名商大−愛院大(名城大G)
10月 7日(月) 予備日(3回戦)(瑞穂)
10月12日(土) 愛大−名城大 名商大−中京大(瑞穂)
10月13日(日) 中京大−名商大 名城大−愛大(愛院大G)
10月14日(月) 予備日(3回戦)(愛院大G)
10月19日(土) 愛大−愛院大 中部大−名城大(名商大G)
10月20日(日) 名城大−中部大 愛院大−愛大(瑞穂)
10月21日(月) 予備日(3回戦)(春日井市民)
【注】試合開始は1日3試合の開幕週が(1)9時30分(2)12時30分(3)15時30分。1日2試合の時は(1)10時(2)13時。
1日1試合は13時。最終週の予備日は10月26日(名城大G)27日(名商大G)28日(瑞穂)。
閉会式は10月30日18時30分から瑞穂球場で。豊田運動は豊田市運動公園
(2013年9月1日 中日スポーツ10面より)
愛知大学野球連盟は31日、名古屋市内で会見し、秋季リーグ戦(中日スポーツ後援)の日程を発表した。7日に瑞穂球場で開幕し、10月下旬まで開催される。注目は7季ぶりに1部昇格した中京大。1年春に1部で打撃賞(首位打者)と新人賞、ベストナインを獲得した主将の山中渉伍遊撃手(4年・中京大中京)とエース左腕・清水翔太投手(4年・麗澤瑞浪)を中心に昇格即優勝を狙う。中京大は開幕週で今春優勝の愛大と対戦する。
伝統校がようやく戻ってきた。1部で33度の優勝を誇る中京大が2010年春以来、7季ぶりに1部復帰する。
半田卓也監督(30)は「選手にもOBの方にも寂しい思いをさせてきた。ここがスタートラインのつもりで、ここから勝負したい」と意気込んでいる。
スタメンの半数を2年生が占める若いチーム。経験不足は否めないが、09年夏の甲子園で全国制覇した中京大中京高の主将で、大学でも3年秋から主将を務める山中や、今春6勝を挙げた清水の両4年生が下級生を引っ張っている。
1年春に1部で大活躍しながら、同年秋から2部に降格した山中は「みんなで苦しんだけど、最後(4年秋)は1部。縁があると思う。1部の経験は少ないけど、他の経験でカバーしたい」と意欲的。最速143キロを誇る清水は初の1部登板となるが、「最後なので楽しみたい。レベルの高い相手と対戦できるのは、自分にとってプラス」と気後れはない。
勝率で順位を争う2部は1カード2試合と決まっていたが、勝ち点制の1部では1カード3試合以上戦うケースもある。春は清水と2年生左腕・岡部の2人でほぼ投げ抜いてきたものの、3回戦を考慮すれば今季は継投が大きなポイント。「2部は投手2枚で何とかなったけど、1部では総力戦になる。底上げをテーマに取り組んできたので、期待している」と半田監督。リリーフを任される4年生右腕・杉山や、1年生投手らの働きが鍵を握る。
全国大会出場も大きな目標。1部で2位以内に入り、東海地区、北陸を含めた3連盟王座決定戦で優勝すれば、明治神宮大会(11月16日から5日間・神宮)の出場権を得る。「1部で優勝するくらいの力を付けないと上がれないと思って練習してきた」と半田監督。山中も「狙っていきたい」と言い切った。強豪ひしめく1部の優勝争いに、昇格した伝統校が割って入る。(麻生和男)
■新しいユニホーム
来年、開学60周年を迎える中京大は今秋からユニホームをリニューアルする。高めの襟を採用し、胸の校名を筆記体からブロック体に変えるなど、原点回帰で過去のデザインを復活させる。半田監督は「現役選手は伝統を知らないといけないし、OBの方には現役を応援してほしい」と話した。開幕の愛大戦で、お披露目する予定。
■1部リーグ見どころ
各校とも戦力に大きな差はないが、今春、7季ぶりに優勝した愛大と愛院大を中心に優勝争いは繰り広げられそうだ。
愛大はエース右腕・森と4年生左腕・水越が安定し、打線は4番・松本道を中心に迫力がある。全日本大学選手権を経験した自信も武器となる。
連続優勝が6季でストップした愛院大は投打ともに充実。巻き返しを期す萩原、波多野の両4年生投手がフル回転すれば、相手打線は簡単には打ち崩せない。
今春3位の中部大は打率3割7分、3本塁打、18打点と活躍した4番・神鳥を中心に打線の破壊力が際立つ。木村、若林の両先発投手の出来次第では優勝も見えてくる。
名城大は3年生左腕・森田、名商大は今春エース格に台頭した吉岡が投手陣を支える。7季ぶりに1部昇格した中京大の清水、岡部の両左腕は他校にも引けを取らない。
■人間環境大が脱退
愛知大学野球連盟は31日の理事会で、人間環境大硬式野球部の連盟脱退を承認した。人間環境大は部員数の減少などから春季リーグ戦参加を辞退し、今秋も不参加が決まっていた。
◇愛知大学野球1部秋季リーグ戦日程◇
9月 7日(土) 愛大−中京大 愛院大−中部大 名城大−名商大(瑞穂)
9月 8日(日) 中部大−愛院大 中京大−愛大 名商大−名城大(瑞穂)
9月 9日(月) 予備日(3回戦)(瑞穂)
9月14日(土) 愛院大−中京大 中部大−名商大(瑞穂)
9月15日(日) 名商大−中部大 中京大−愛院大(瑞穂)
9月16日(月) 予備日(3回戦)(名城大G)
9月21日(土) 愛大−名商大 名城大−中京大(愛院大G)
9月22日(日) 中京大−名城大 名商大−愛大(豊田運動)
9月23日(月) 予備日(3回戦)(愛院大G)
9月28日(土) 愛大−中部大 愛院大−名城大(豊田運動)
9月29日(日) 名城大−愛院大中部大−愛大(豊田運動)
9月30日(月) 予備日(3回戦)(瑞穂)
10月 5日(土) 愛院大−名商大 中部大−中京大(瑞穂)
10月 6日(日) 中京大−中部大 名商大−愛院大(名城大G)
10月 7日(月) 予備日(3回戦)(瑞穂)
10月12日(土) 愛大−名城大 名商大−中京大(瑞穂)
10月13日(日) 中京大−名商大 名城大−愛大(愛院大G)
10月14日(月) 予備日(3回戦)(愛院大G)
10月19日(土) 愛大−愛院大 中部大−名城大(名商大G)
10月20日(日) 名城大−中部大 愛院大−愛大(瑞穂)
10月21日(月) 予備日(3回戦)(春日井市民)
【注】試合開始は1日3試合の開幕週が(1)9時30分(2)12時30分(3)15時30分。1日2試合の時は(1)10時(2)13時。
1日1試合は13時。最終週の予備日は10月26日(名城大G)27日(名商大G)28日(瑞穂)。
閉会式は10月30日18時30分から瑞穂球場で。豊田運動は豊田市運動公園
(2013年9月1日 中日スポーツ10面より)