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中日新聞掲載の大学記事

2013.09.01

研究重ねたパン食べて 名城大付高生 名学院大生の助言受け開発

 名城大付属高(名古屋市中村区)の生徒が、オリジナルパンの開発に挑戦している。名古屋学院大日比野学舎(熱田区)でカフェ「マイルポスト」を運営する学生たちのアドバイスを受けながら、形や味付けなどを研究し、野菜たっぷりのクリームシチュー仕立てのパンをはじめ、高校生らしい6種類の自信作がほぼ完成。23日に白鳥庭園(同区)で開かれるイベント「秋露祭」で販売する。(鈴木龍司)

■23日に白鳥庭園で販売 クリームシチュー仕立てなど

 生徒は、総合学科・ビジネスコミュニケーション系列で学ぶ2年の32人。商売の難しさとやりがいを肌で感じようと、5月から取り組んできた。カフェで手作りパンを販売する大学生が協力。具材と生地との相性を学んだり、諸経費を差し引いた売値設定などの助言も受けたりした。

 パンは「クリームたっプリン」や「コッペパンラスク」「くるみんドーナツ」など6種類。クマの形にしたり、スティック状のラスクに抹茶など3種類のソースをつけてもらう趣向にしたりと若者の感覚で知恵を絞った。

 生徒は8月31日、カフェで試食会を兼ねた会議を開き、大学生に焼いてもらったパンを味見した。具材やサイズの改善点を探ったり、包装紙や値段を決めたりした。

 クリームシチュー仕立てのパンを考えた寺居蓮君(16)=同区明野町=は「大学生の先輩はコスト計算など現実的で勉強になった」と振り返り、「野菜嫌いの子どもでも食べやすい味になった」と自信をみせた。

 マイルポストのスタッフで同大2年の高須智愛さん(20)=同区古新町=は「コストなどの都合で企画段階のイメージ通りにいかない場合も多い。苦労しつつ、売れた時の喜びを味わってほしい」と話した。

 パンはそれぞれ約100個ずつ作り、1個200円弱を予定。秋露祭の当日、午後11時から販売する。売り切れ次第終了。

(2013年9月1日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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