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2013.02.02
東海 昨年より多め予測 マスク量より質 花粉対策 目立たず 高機能で
花粉症の人にはつらい季節が、ことしもやって来る。東海地方ではスギ花粉が今月中旬にも飛び始める。飛散量は昨年に比べ2倍の愛知県をはじめ、各地で多くなりそう。花粉対策グッズを扱う店の売り場は早くもにぎわっている。(多園尚樹)
「デザインがおしゃれな感じ。女性にウケるんじゃないかな」
東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区)で金城学院大3年の藤田千穂さん(21)=岐阜県養老町=が、花粉の侵入を防ぐためのフレームが厚い眼鏡を試していた。売り場には、赤や水玉といった派手な色柄、自転車やバイクに乗る人用、室内用など多彩な商品が並ぶ。
「いかにも『花粉対策してます』という商品でなく、目立たないものが増えてきた」と話すのは、営業推進課の日野めぐみさん。売れ行き好調なのは、首からぶら下げる身分証のカードホルダーのような型の「エアーマスク」。ホルダーに薬剤シートを入れると空気と反応し二酸化塩素が発生。空気中に浮遊する花粉を不活性化させるという。
ダチョウの卵から抽出した抗体を用いた珍しい商品も。加湿器にセットしたり、衣服やマスクに噴射したりして使う。売り場担当の国立恵太さん(28)は「幅広い種類の商品がある。鼻や喉、目、それぞれの症状に合わせて買い求めて」と呼び掛ける。
岐阜市のドラッグユタカ鏡島店は、高機能のマスクに特に力を入れている。生地にコラーゲンが含まれていたり、化粧崩れがしにくかったり。長尾輝明店長は「最近は量より質というニーズが高い。1枚10円以下の安価な商品もある中で、8、9枚で1000円を超えるようなものがよく売れる」と話す。
日本気象協会によると、花粉の量は前年の夏の天候が影響する。昨夏は気温や降水量が平年並みでスギの雄花が育ちやすかったため、東海地方の飛散量は平年比1.3倍とやや多い。花粉が少なかった昨年に比べると、愛知県は2倍超、三重県が最大で1.5倍、岐阜県が同1.1倍と予測している。
(2013年2月2日 中日新聞夕刊11面より)
「デザインがおしゃれな感じ。女性にウケるんじゃないかな」
東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区)で金城学院大3年の藤田千穂さん(21)=岐阜県養老町=が、花粉の侵入を防ぐためのフレームが厚い眼鏡を試していた。売り場には、赤や水玉といった派手な色柄、自転車やバイクに乗る人用、室内用など多彩な商品が並ぶ。
「いかにも『花粉対策してます』という商品でなく、目立たないものが増えてきた」と話すのは、営業推進課の日野めぐみさん。売れ行き好調なのは、首からぶら下げる身分証のカードホルダーのような型の「エアーマスク」。ホルダーに薬剤シートを入れると空気と反応し二酸化塩素が発生。空気中に浮遊する花粉を不活性化させるという。
ダチョウの卵から抽出した抗体を用いた珍しい商品も。加湿器にセットしたり、衣服やマスクに噴射したりして使う。売り場担当の国立恵太さん(28)は「幅広い種類の商品がある。鼻や喉、目、それぞれの症状に合わせて買い求めて」と呼び掛ける。
岐阜市のドラッグユタカ鏡島店は、高機能のマスクに特に力を入れている。生地にコラーゲンが含まれていたり、化粧崩れがしにくかったり。長尾輝明店長は「最近は量より質というニーズが高い。1枚10円以下の安価な商品もある中で、8、9枚で1000円を超えるようなものがよく売れる」と話す。
日本気象協会によると、花粉の量は前年の夏の天候が影響する。昨夏は気温や降水量が平年並みでスギの雄花が育ちやすかったため、東海地方の飛散量は平年比1.3倍とやや多い。花粉が少なかった昨年に比べると、愛知県は2倍超、三重県が最大で1.5倍、岐阜県が同1.1倍と予測している。
(2013年2月2日 中日新聞夕刊11面より)